m3.comにこんな記事があったので…






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脊髄損傷後の神経障害性疼痛にpregabalinが有効



訳語付き英語原文へ






提供:Medscape



















抗痙攣薬のpregabalinが、脊髄損傷患者においても中枢神経障害性の疼痛を効果的に緩和し、睡眠および不安を改善したことを示すプラセボ対照試験

Susan Jeffrey

Medscape Medical News




【11月28日】抗痙攣薬のpregabalin(商品名Lyrica、Pfizer社)によって、脊髄損傷患者における中枢神経障害性の疼痛がプラセボと比較して有効に緩和されたことが、新規試験で明らかになった。治療に関連して睡眠の改善および不安の軽減を含む全般状態の改善も認められた。


「脊髄損傷による疼痛は、現在利用可能な治療では一般的に十分な効果が得られないため、これらの知見は有望である」と、筆頭著者である王立ノースショア病院(オーストラリア、シドニー)のPhilip K. Siddall, MBBS, PhDは、米国神経学会のプレスリリースで述べた。


Pfizer社が支援した本試験の結果は、『Neurology』11月28日号で発表された。


新しい適応


慢性疼痛は脊髄損傷患者の約3分の2に発現し、これらの患者の約半数が重症の疼痛を経験すると、著者らは述べている。疼痛の根底には、侵害受容性および神経障害性の両方の要素を含む多様なメカニズムが存在すると、著者らは述べている。中枢神経系の病変または機能不全によって引き起こされる中枢神経障害性の疼痛は、脊髄損傷患者の最大40%に現すると推定される。


Pregabalinが抗痙攣作用および抗不安作用を有することはすでに認められていると著者らは述べている。Siddall博士らは、疼痛性の糖尿病性神経障害(PDN)およびヘルペス後神経痛(PHN)におけるpregabalinの有効性を示す既存のエビデンスに基づいて、脊髄損傷に関連する中枢神経障害性の疼痛を有する患者を対象として、pregabalinの有効性および安全性を評価する試験を行った。


今回の研究は137例の脊髄損傷患者を対象にした多施設共同試験であり、現在行われている固定された疼痛治療に、無作為割り付けにしたがって150-600mg/日の可変用量のpregabalinまたはプラセボの投与を上乗せしたが、gabapentinを投与中であった34例の患者については、被験薬投与前に1週間のウォッシュアウト期間を設けた。主要エンドポイントは、患者の疼痛日誌の最後の7日分から算出した平均疼痛スコアであった。


12週間後に、pregabalin群の患者はプラセボ 群の患者よりも平均疼痛スコアが有意に低かった。一部の患者については1週目より効果が認められ、研究期間を通して効果が維持された。


ベースラインから治療開始12週間後までの平均疼痛スコア




















評価時期

pregabalin


プラセボ


P


ベースライン


6.54


6.73


NS


12週後


4.62


6.27


<0.001



重要な副次的エンドポイントにおいてもpregabalinによってプラセボを上回る改善が認められ、30%以上および50%以上の効果が認められた患者の割合が高く(P<0.05)、全般的な改善を報告した患者が多く(P<0.001)、睡眠障害(P<0.001)および不安(P<0.05)の改善を報告した患者が多かった。


3週間の安定化期間終了後のpregabalinの平均用量は460mg/日であった。治療に伴い最も一般的に認められた有害事象は軽症から中等症の傾眠およびめまいであり、それらは通常、一過性であったと著者らは報告している。浮腫の発現率はpregabalin投与患者では20%であり、プラセボ投与患者の6%よりも頻度が高く、末梢浮腫はpregabalin投与患者の10%に発現した。


「約80%の患者が以前に下肢の腫脹を報告したことのある、この集団における末梢浮腫の発現頻度は、PHNおよびDPNにおいて観察されたものと比較して少しも高くはなく、これらの不動化患者がこの比較的まれな有害事象を経験する傾向が大きくはなかったことが示唆される」と、著者らは述べている。


ニューロンの興奮性亢進の鎮静化


脊髄損傷における中枢性疼痛の背後にあるメカニズムは複雑であるが、その症状発現および持続には、神経細胞の興奮性亢進が重要な役割を果たすと考えられると、著者らは結論づけている。


「本研究で認められたpregabalinの臨床効果および末梢神経障害性疼痛に対する臨床効果は、電位型カルシウムチャネルのα2δサブユニットに本剤が結合した結果、過剰興奮性ニューロンへのカルシウムの流入が減少することと合致する」と、著者らは述べている。「神経系への損傷後に、末梢ニューロンだけでなく中枢においてもカルシウムチャネルの発現に変化が生じていることが実証されており、中枢に存在するカルシウムチャネルに対する作用が、中枢神経障害性疼痛に対するpregabalinの有効性において、重要である可能性がある」。






Neurology. 2006;67:1792-1800.





Medscape Medical News 2006. (C) 2006 Medscape





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プレガバリン、日本での論文も少しながらありました。




今後に、期待といった感じでしょうか…








m3.comPubMedに英和辞典が付いているので、英語の苦手な私は利用してます。




自分のPCには、一応医学用の英和和英時点をいれてます。




たまに、おばかな訳をしますが、私よりは全然おりこうさんです。




紙などでもらった、英語の論文や資料は、スキャナしてどんどん取り込んで一発翻訳です!!




助かってます。(だから、いつまでたっても英語力が上がらないのですよね~(;一_一))




後は、『医学文献検索サービス-メディカルオンライン-』
とか使いますね。