経緯その5〜まごわやさしいはず | すい臓がん〜家族のブログ

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母親を2015年7月に亡くした息子のブログ。
すい臓がんになった人と、その家族に向けて書いていきます。

2015年1月下旬
 
少しずつではありますが、母親の体調が良くなり始めました。
体を温め続けているお陰か、体温も36.5℃〜36.8℃位を保ち、良い感じです。
つい1ヶ月前は白目の部分に黄疸症状も出ておりましたが、今は白い通常通りの色をしています。
 
奇跡的に抗がん剤が効いたから?
体を温め続けたから?
亜麻仁油など、身体に良い食生活を意識したから?
 
答えは分かりませんが、医者から言われた
「余命1ヶ月」をクリアすることが出来ました。
むしろ、日を追うごとに元気になってくれています。
少しずつ食べられる量も増えてきました。
まだまだ、元気な頃の半分程度ですが。
腹水の増加もあったと思いますが、少し体重も増えてきています。
 
 
腹水と足のむくみさえ改善されたらいいのになぁ。。。
腹水の原因は色々ありますが、その中の1つとして血液中の「アルブミン」の値が関係しております。
アルブミンの数が少ないと、血液中に水分を留めておくことができずに腹水となって現れてしまいます。
肝臓に転移した癌の影響で、アルブミンの生成機能がうまく働いていない状態による症状だと思います。
 
アルブミンは、肝臓でたんぱく質から生成されます。
そこで、たんぱく質を多く食べられるようなメニューを考えて食事を作っていました。
 
 
 
 
「玄米菜食」という食事療法もありますが、
母親の場合は肉も魚も好きなので、
なるべく肝臓に負担のかからない、バランスの良い食生活を送るようにしていました。
 
 
抗がん剤の影響なのか味覚の変化が現れてきたので
色々な味付けを試しながら、何なら食べられるのか?
試行錯誤の毎日でした。
 
 
1番大切なのは、身体に良いものを食べることではなく、
いかに多く食事ができ、美味しいと感じる食事ができることだと思います。
そうすることにより、心も身体も満たされます。
 
次に大切なのが、癌の増殖を抑えて小さくする食事です。
 
1番いけないのは、美味しいと感じないものを無理やり食べさせることだと思います。
「これは癌に良いから食べなさい!」
「薬だと思って食べろ!」
というのは言語道断です。
無理矢理食べて気分が悪くなり、ストレスを感じてしまいます。
また、それまでせっかく食べたものを戻してしまうことにもなりかねません。
 
患者さんのことを考えて言っているのだと思いますが、
本当に本人のことを考えるなら、
「これは身体にいいから食べてみて?」
「美味しくないなら、無理に食べなくてもいいよ」
と、色々なメニューを考えては食べてもらうのが良いと思います。
そして、身体によくて美味しいと感じるメニューを増やしていけたら、
患者本人もその家族も、ストレスに感じることが少なくなっていくのではないでしょうか。
 
 
僕が色々調べた中で癌に良いとされるものは、
「まごわやさしい」
を中心とした食生活です。
 
ま「まめ」
ご「胡麻」
わ「ワカメなどの海藻類」
や「野菜」
さ「魚」
し「しいたけなどのキノコ類」
い「芋」
 
これに付け加えて、僕の母親は
は「発酵食品(納豆、漬物、ヨーグルトなど)」
ず「酢(特に黒酢)」
 
合わせると
「まごわやさしいはず」
を、できるだけ毎日食べるようにしました。
 
 
例を挙げると…
・鳥ひき肉のミートソース
豆、野菜、きのこ
 
・ぶり大根
魚、野菜
 
・野菜サラダ、手作り胡麻ドレッシング
野菜、海藻、胡麻、黒酢
 
・魚の刺身
魚、海藻
 
・雑穀米のトロロ掛け
豆、胡麻、芋
 
・亜麻仁油ヨーグルト
発酵食品
 
 
 
 
 
食べる量はそれぞれあまり多くありませんが、
なるべく「まごわやさしいはず」を
1日かけて1つ以上食べるようにしていました。
たんぱく質をできる限り多めに。
 
もちろん、このバランスを考えた食生活も、
母親がもともと食事に気を遣っていた人だからこそ
ストレスに感じない、むしろ楽しんで
続けられたのだと思います。
 
母親本人が楽しく、ストレスなく生活できるにはどうしたら良いか?
僕なりに考えた結果、このような答えを出しました。
 
 
 
 
患者さん本人が本当は何を思っているのかは、例え家族であっても他人なので分かりません。
分かりませんが、患者さんの事を考えて理解しようとする姿勢は、きっと患者さんには伝わるはずです。
それこそが、生きる希望に繋がるのではないでしょうか。
 
ぜひ皆様も、色々と考えてみてください。
陰ながら応援しています。
 
 
 
 
 
 
最後に、この頃の血液検査の結果を残します。
 
【2015.1.27血液検査の結果】
H:数値が高い
L:数値が低い
 
・腫瘍マーカー
CEA(〜5.0):175.7H
CA19-9(〜37.0):12万2,000.0H
 
・肝機能
アルブミン(4.0〜5.0):2.8L
GOT(13〜33):47H
GPT(6〜27):45H
γ-GTP(10〜47):502H
 
・黄疸症状
ビリルビン(0.3〜1.2):1.5H
 
・炎症反応
CRP(〜0.30):5.31H
 
・白血球赤血球
白血球(3,400〜8,400):10,610H
赤血球(370〜490):405
 
 
腫瘍マーカーは前回よりかなり改善され、
CEAは5分の1以下の数値となりました。
基準値には遠く及びませんが。。。
前回の腫瘍マーカーの値は、生きているのが不思議な位の数値でした。
あまり数値を鵜呑みにしてはいけませんが、
かなり良い結果となり安心しました。
 
肝機能の数値もかなり改善され、
もう一息で正常な数値になるものもでてきました。
 
写真で肝臓を見たときは癌だらけで、本当に絶望していましたが
なんとか少しずつ、元気になってきています。
黄疸症状のビリルビンの値も、正常値まであと少し。
 
白血球の数は相変わらず基準値より高く、
抗がん剤のジェムザールも順調に投与できています。
 
 
今の所は順調に回復してくれています。
本当に良かった。
 
 
 

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