ジジの葬儀ですが、時節柄、決めるのが難しかったですよ。
都内は緊急事態宣言中。
うちの県はセーフだったかと思ったら「まん延防止等重点措置」とかいう、意味よく分からないのになっていた。
そんな最中(モナカと読まないで)じゃないですか。
今の、この時点での「一番いいカタチ」は何なのか、悲しみの中の決断って、難しいね。悩みました。
親戚の多くは東北なので来れないし(田舎の人の方が、コロナに敏感)、うちのババには伝えずに
「じいちゃんは、今でも施設にいる」
ということにしたいと姉が言い。
4人だけ?…それじゃジジに申し訳ないよ…と思ったら、都心在住の従兄弟が3人、必ず行くと言ってくれた。
そして結局、ご近所さんにも事後報告ということにして、ごく身内だけでの「一日葬」という事に決めました。
斎場は家から徒歩10分程度
お通夜をやらなくても、前日から祭壇の用意はされていて、その隣の控え室に泊まれると。
そしてリニューアルがあったばかりで、希望があれば棺を部屋に運び、隣で眠れるようになったとのこと。
これまた姉が
「ねえ、泊まってやってよ~」
という。一緒に居られなかった分を、今から取り戻せるワケではないけれど。
「気持ちだけでも」…ということで、宿泊する事にしました。
夜10時、翌日の用意を終え、猫達を気にしつつも、静かな斎場へとチャリを走らせる
そっと棺の扉をあけて、顔を見る。
1人なので好きにやり放題だ。
変に肌が剥けたら困るもんね。
あきらめて、持ってきたお酒やタバコを供え、横に布団を敷いてみた。
お茶を飲みつつ、短く緩い「喪主挨拶」を考えた。
夕方、最終打ち合わせ&部屋の鍵を受け取りに行った時のこと。
親戚からのお花もお断りしてしまったので、祭壇の脇には空間があった。
電話で従兄弟達に
「1日だけだから、お花もったいないからいいよ」
と言ったけれど「ジジに申し訳なかった」…と、すぐに後悔をしていた
「もったいない」とか、そういう事ではないんだよな、と気付いたから。
「皆さんの思いに包まれて旅立つ」という事なのだから、有り難くお願いすればよかったのだ。
じいちゃんと繋がっていたのは、私と姉だけではないのだから。
後悔しても、時既に遅し
明日、どんな式になるんだろうか…。
ともかく、やれる範囲でしっかり送り出さなくては。
真夜中の斎場はとても静か。
夕方行ったときより灯りの落ちた会場に入ってみた。
そして喪主の私は1人、少しの後悔と決意を胸に、パジャマ&ノーブラで、祭壇の前に佇むのでした。
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