金曜は、特養入所に必要な検査をしに、内科に行きました。
昼前にババをショートに迎えに行き、一緒にタクシーで向かう段取り
ババの顔を見るのは2ヶ月ぶりですからね。
「帰りたい」と泣かれたら、どうしよう…と心配でした。
家に帰れると思ったら困るので「感激のご対面」みたいに大袈裟にはしたくなかった。
軽く「ばあちゃん」と言ってから職員の方と喋っていると、声を聞いているうちに、ようやく娘に気付いたババ
しかし静かな落ち着いた反応でした。
タクシーを待つ間に
「ばあちゃん、今日は健康診断に行くよ。レントゲンとか撮るんだよ」
と言うと「うん」と言うだけ。
というか、言葉の多くを忘れているので、いつも何を言っても「うん」だけになるのですが。
車椅子からタクシーに乗せかえる時と、
足腰はやはり、だいぶ弱った印象。
ショートのお昼には間に合わないので、検査後、病院の近くのファミレスで、昼御飯を食べて帰ることに。
ムセやすいので、とろみがあって食べやすそうな「五目うま煮丼」をチョイス。
小さなお椀を貰い、ババの横に並んで座り、よそう。
意外に咳き込まない、ばあちゃん。
「残してもいいよ。デザートも食べるから」
と言ったのですが、結局4分の3くらいは食べたかな。
半分ずつすれば丁度いいか…と頼んだクリームあんみつも、ほぼ1人で完食。これもお椀に移したけれど、必要なかったな。
とりあえず食欲があることにホッとしました。
店は程良くすいていて、店員も少ないし、自分達だけの場のように、とてもゆっくり過ごせました
そして食後、店からすぐにタクシーに乗るのがもったいなくて、車椅子を押して、駅まで歩くことに。
タクシーで眠くなったババ。
ショートの施設に着いたあと、ウトウトしているババに、職員さんが私のお見送りをさせようとしてくれたのですが
「いいんですよ、さり気なく別れた方が」
と小声で言い、私はそっと去りました。
無事に再会できて、一緒の穏やかな時間が過ごせて、娘的には良い日でした。
でもババは言葉が出ないため、
「寂しかった」とか「いつ帰れるの」という、心に溜まっていた気持ちすら言えないというのが可哀想です。
「入所が決まった」と言うと、色んな人が
「よかったね」とか「おめでとう」と言ってくれます。
ケアマネも
「ここまでスムーズで、本当に良かったですね。運が良かったですよ。もう今、あの特養は何年待ちですから。フフフ」
と。まるで、ババが入学でもするかのように喜びの言葉を。
でもそれは全部、介護者へ向けての言葉だから。
当の本人のババにとっては「おめでとう」でも何でもないワケで。
年を取るって悲しいなぁ。
在宅介護も一段落といった辺りの今なのですが、嬉しいと可哀想とが混じり合ったりもして、心がゴチャゴチャになりますよ。
まるで五目うま煮丼みたいだ
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