「エイリアン、連れ込み宿に泊まる part 1」の巻 | 35歳年上の夫は師匠でエイリアン! 

35歳年上の夫は師匠でエイリアン! 

【夫】台湾人 × 【妻】日本人

国際結婚? いえ、惑際結婚ですから!

気がつけば2男1女。

あの男を見ていると、とても同じ人類だとは思えない。
漢方薬を水なしで飲めるなんて
一体どんな味覚をしてるんだ、あのおっさんは。

あれはもう10年以上前のことになる。

ある朝、台北を発ったエイリアンと私は、夕方暗くなってから新宿に降り立った。
その夜はどこかに泊まらなきゃいけなかった。

どこにしようかと迷ったが、探してみた新宿近辺のホテルは
どこも予算オーバーだった。



仕方がなかった。選択の余地はなかったのだ。



たどり着いたのは、大久保のいわゆる連れ込み宿。
確か一晩¥4000~¥6000の間だったような。

今となっちゃ、そんなことはどうでもいい。


エイリアンに訊いたことはないが、私は「そういうお宿」は初めてだったから、
宿に一歩入った時はかなりドキドキした。



宿の人が出てきた。
40代もしくは50代のおねえさんだ。





「いらっしゃいませ。」





はい。いらっしゃいました。
こういうお宿は初めてなので、かなり緊張しております。




ここでエイリアンが一発かました。





「この人はねー、私の彼女じゃないよー。女房よー。」




ええい!黙れ黙れ黙れ!
誰がそんなことを訊いている!
妙な後ろめたさを勝手に感じて、血迷いごとを口走るのはやめろ!



宿のおねえさん、呆気に取られてポカーンとしている。
私の緊張は、この時点で怒りに変わった。




はあ。まったく。このおっさんは...




ところで、こういうお宿って前払いなのね。
宿泊料を支払った後、おねえさんがこう言った。





「靴を預からせて下さい。」





なんで...?





何か理由があるんだろうけど。
防犯上の理由?まあ別にいいけど。



靴を預けた後、エイリアンがもう一発かました。





「すみませんけど、目覚まし時計貸していただけます?明日、朝早いんですよ。」





宿のおねえさんは、再度呆気に取られている。




「ああ、すみません。目覚まし時計はないんですよ...」




ええ、そりゃあそうでしょうとも。ごもっとも。
高原のコテージにだって置いてないわ、そんなもん。


ラジオ体操に備える小学生か。
どこにでも行って、きっちり第2まで済ませてこい!



私の怒りと恥ずかしさは、この時点で頂点に達した。



いい加減にしろ! 



ここまで滅茶苦茶のたまうんなら、もう師匠も弟子もあるか!
今はただの夫婦だ!しまいにシバいたろか、このおっさん。




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