みなさん、ようやく少し落ち着きました。
連日、移動の日が続いて、ゆっくりブログに向かう時間がなくて ごめんなさい。
タブレットから画像をお送りするので精一杯でしたが、
コメントやメッセージを下さったみなさん、ありがとうございました。
さて、6月15日16日の二日間、銀座博品館劇場で、朗読フェステバル「朗読の日」が
NPO日本朗読文化協会主催で、開催されました。
ここで 今一度、私が参加した作品 「花さき山」について 少しご紹介したいと思います。
左上の絵本の表紙になじみのある方もおられるかもしれません。
「花さき山」は、童話作家 斎藤隆介さんの代表作ですが、
斎藤隆介といえば、滝平二郎さんの挿絵、というほど、このコンビは有名です。
「花さき山」というお話は
自己犠牲・・・というと、ちょっと偽善的ですが、
わが身を顧みず、人のために何かをしたとき、ひとつずつ咲く花があり、
その花でいっぱいになった山のお話です。
「あや」という10歳の少女は、家が貧乏で、年に一度の祭りに着ていく着物を
買ってもらうのを楽しみにしていたのですが、
妹がだだをこね、困っている母を思い、自分が買ってもらうはずの祭り着を
妹に譲ってやるのです。
それでも、まだ小さい子供ですから、そうは言ったものの悲しくて
ひとりで とぼとぼと山奥に足を踏み入れてしまいます。
すると、そこには見たこともないほど美しい花が咲き乱れる花畑が広がっていたのです。
そして 出会った ひとりの老婆・・・・
まるで山んばのような その老婆は、あやに、なぜこの花のひとつひとつが美しいのか、
そうして、それらがひとつ、またひとつと咲くと山にまでなるのか、
人のためにと思う心の尊さと偉大さを 語って聞かせてやります。
不思議な体験をした あやは、祭り着のことも忘れて、村へとんで帰り、
その後、再びその山を訪れるのですが、もう二度と花さき山に辿り着くことは
できないのでした。
それでも、あやは、それから、たびたび こう思うようになるのです。
そして、どこか清々しく、人のために尽くせるように変わっていくのです。
「あ、今、花さき山で、おらの 花が 咲いてるな・・・・」 って。
さて、昔話はここまでですが、
今、知る人は知ると、静かなブームを呼んでいる朗読ですが、
そこで話題になっているのが、このコミック「花もて語れ」。
田舎から就職で、東京に出てきたもののまわりに馴染めない 内向的な少女ハナが
ふとしたことから朗読と出会い、朗読を通して 物語や人の心を読み解くこと、
それを言葉にして伝えることの大切さを学んでいきます。
ハナが、次々と作品に出会い、それを読み解くことで、人を理解し、
自分にも気づいていく 、ハナとまわりの人たちの成長ストーリー。
漫画の中には、色々な文学作品が登場し、漫画を読んでいる私たちも
ハナと一緒に、その奥深さに気づくことになったりして・・・
なかなか楽しめる内容になっています。
その中に出てくる「花さき山」が、このたびの銀座博品館の舞台に登場。
「花もて語れ」の中にある解説をもって、斎藤隆介の「花さき山」を表現したのでした。
「朗読の日」は、一般の方からプロの方まで、朗読を愛するみなさんが一同に
集まって舞台を作る 年に一度のフェステバルです。
演出の飯田輝雄先生、そしてたくさんの出演者の皆様、お疲れ様でした。
ありがとうございました!
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