椰子の実と昴と月の砂漠と津軽海峡冬景色 声をあわせて歌う喜び
今日は、某事務所にて、突然のお客様と思いがけず歌をうたう。
なもしら〜ぬ〜 ♪
とおきし〜まより〜 ♪
な〜がれよ〜る ♪
やし〜のみひとつ ♪
人の声の美しいゆらぎや響きに驚きながら、自分の声を重ねてゆく。大きな安心感と穏やかな開放感。会話以上に自然で気楽な流れのなかで、楽しさを共感してゆく喜び。
キラキラした言葉の連なりと、耳のそばを風のように心地よく通り過ぎてゆく音色。
「歌いたい曲はある?」ときかれて、もう10年も前に風呂で適当に歌っていた「月の砂漠」を一緒に歌ってもらい、後半の「金と銀とのくらおいて」にこんな歌詞だったのかと心打たれる。
そして、今、「津軽海峡冬景色」を歌いながら食器を洗い終え、「月の砂漠」を復習している。昼間の歌は、倍賞千恵子さんのに比べるともっと明るい雰囲気だったな…
心が少し痛いのは、昔、祖母がひとりで歌集を見ながら歌っていたのを思い出したこと。あの時、もし、一緒に歌ってあげていたら…
今なら、心から楽しんで声をあわせて歌えるのに。