調教嫌いの女王様 スイープトウショウ | あなたの、そして私の夢が走っています

調教嫌いの女王様 スイープトウショウ

スイープトウショウは端正な顔立ち。
人間でいうと、国民的美少女コンテストでグランプリを獲ったような・・・
まあ、清純派女優といっていいかな。

若い頃はその能力を発揮し、持ち前の勝負根性で牡馬とも互角以上に渡り合った。
だが、歳を重ねるごとに性格が悪くなっていった。。。
清純派女優は態度のでかいワガママ女優になってしまった。

引退間際、あからさまに調教を嫌がって、予定するレースに使えないこともあった。
本馬場入場で立ち止まり、押しても引いても動かないこともあった。
なぜ彼女はこんな風になってしまったのか・・・
僕は考えた。。。

彼女は2004年牝馬クラシックの主役の1頭だった。
阪神ジュベナイルフィリーズでは5着に敗れたものの、桜花賞には5戦4勝という好成績で迎える。
だが、桜花賞ではダンスインザムードに、オークスではダイワエルシエーロにひねられた。
だが、彼女はその顔立ちとは裏腹に負けず嫌い。
このままで済ます筈はない。

秋を迎え、同期にリベンジを果たすべく出走した秋華賞では見事に優勝。
春の雪辱を晴らした。

明けて4歳、スイープの快進撃は続く。
安田記念では久々のマイル戦が嫌われてか、10番人気の低評価だったが、2着とマイル適性を示した。
さらに宝塚記念では前走がフロックだと思われたこと、さらにはハーツクライ、タップダンスシチーなど牡馬の強豪が揃ったことで11番人気とまたもや低評価。
しかし、この評価が彼女の負けん気に火をつけた。
強豪牡馬陣をなで斬りし、牝馬としては39年振りの勝利を決めた。
将来の婿候補たちにその存在をアピールした形だ。

これは完全に僕の空想だが、彼女は自分の美貌を分かっていたのではないかと思う。
そして、良い成績を収めると良い男と結ばれることができることも知っていたとも。
彼女の闘争心、向上心はこういう思いからきている。。。
だからスイープは早く引退して繁殖にあがりたかったんじゃないのか。
この宝塚記念制覇は、今思うとこんなスイープの気持ちが表れていた気がする。。。

秋にはエリザベス女王杯も制し、G1レース3勝目。
これで晴れてエリート種牡馬の花嫁候補。
しかし、彼女は引退させてもらえなかった。。。

翌年も現役続行。
しかし、春に骨折し休養。
ここでも繁殖にあがるチャンスを迎えたが、まだ現役。。。
この頃から前述の通り、彼女の性格に変化が現れ出す。
秋には京都大賞典を制したものの、不本意な成績。
だけど、これでやっと引退。。。
かと思われたが、翌年の2007年も現役続行。
彼女は6歳になってしまった。
早く結婚して家庭に入りたかったのに、事務所にどんどん仕事を入れられ、大物女優になってしまった。。。

もう彼女にやる気はない。
結局、この年は1勝も挙げられなかった。。。
散々周りを振り回して引退していった。

もし、スイープトウショウが話せたなら・・・
「別に~」
なんて言ってたかもしれない。笑

ちょっと完全に個人的な妄想話になってしまったが、スイープトウショウに関しては、どうしてもこんな風に考えてしまうのだ。
だが、彼女の宝塚記念は素晴らしかった。
強豪牡馬陣を差し切ったシーンは今でも脳裏に焼きついているし、痛快だった。

彼女は2008年にアグネスタキオンと結ばれた。
その仔が男か女かはちょっと分からないのだが、性格だけは母親に似ないでほしいと思っている。。。笑

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