一人が好きとはいえ

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年頭に出した無料配布のエッセイ同人誌は、おかげさまで再版の運びとなりました。
ありがとうございます。

 

さて。
その本にも、過去の記事にも、まだ書いていなかったが、
一人が好きな私にとって、大打撃となったクラスメイトの一言を、まだ打ち明けていなかった。

彼女のその一言がきっかけで、私は一人が好きになった、ならざるを得なかったのかも知れない。

 

彼女とは、小学校の友人の友人で、中学で同じクラスになった子。
私が学級委員に立候補するから、票を入れてねと彼女に頼んだら、
見事に、彼女しか票を入れてくれなかったということがあった。

 

さて。
今はどうだか知らないが、私が中高生の頃は、女の子は一人でトイレに行くものではない、みたいな風潮があった。
仲良し同士、連れだって行くものだと。
そこで、私は彼女に、一緒にトイレに行こうと言ったが、断られてしまった。
内容は忘れてしまったが、私達は、トイレの一件で、少し押し問答をした。
そして、最後に彼女は言ったのだ。

 

「もう、付き合ってないもん」

 

イコール、もう友達じゃない、という意味だった。
私は泣きながら、一人でトイレに行ったことを覚えている。

 

彼女はたぶん、他に友達を作って、仲良しグループを結成したから、そんなことを言ったのだろう。
それと、私は変な奴の代名詞みたいになってしまったから、
一緒にされたくないお年頃だったのだろう。
彼女が私に辛く当たったのは、その時だけで、あとは比較的親切にしてくれた。

 

だけど、彼女のこの一言で、深く傷ついた私は、彼女と一緒に教室移動とかすることをしなくなった。
休み時間にも、彼女に声をかけることはなくなった。
他の「仲良しグループ」に入れるほどの器用さも持ち合わせていなくて、
その頃から、私の単独行動は始まったというわけ。

 

だけど。
全く一人ぼっちというわけではなかった。
昼休み、給食を食べ終わると、いや、給食が始まる前だったかな?他のクラスに友達を作って、一緒に過ごした。
だけど、その友達に、ある人が言ったらしい。
「あの人(私)と付き合わない方がいいよ」
私もまた、部活の友人に。
「あの人(彼女)と付き合わない方がいいよ」
と言われた。
彼女もまた、不器用な子で、友達が少ないっぽかった。
でも、似たもの同士、私達は付かず離れずして、卒業まで仲良くしていた。
修学旅行の帰り、解散してから、彼女と一緒に帰ったっけ。

 

今、部活の友人、と言ったが。
部活では、それなりに友達が出来ていた。
即ち、ロンリーウルフだったのは、クラスだけだったのだ。

 

お昼?
女子全員で輪になって食べてたから、ここでも一人ということはなかった。
むしろ、土曜日で給食がなく、でも部活がある時など、
私が一人でお弁当を広げると、
「こっちへおいでよ」
と、声をかけてくれる子がいた。

 

そう考えてみると、私は超小心者だったのだろう。
一度拒絶されて、もうそのショックは受けたくないから、
最初から、友達は作らない。
そう思ってしまったのかも知れない。

 

トイレの話に戻ろう。
トイレは結局、ほとんど一人でいっていた。
まさか、他のクラスの子をトイレに誘うわけにいかないじゃない。

そうして、高校に進学した時。
近くの席の女の子(女子校だから、クラスメイトはみんな女の子なんだけど)が自己紹介した時、
私がよく読む漫画と同じ漫画を読んでいることが発覚した。
休み時間、その子が、
「トイレに行こうよ」
と言ってくれた時、
私がどんなに嬉しかったかは、想像に難くないだろう。

 

でも。
高校へ行っても、短大へ行っても、どこか「異端者」だった私。
そういうのがよくないって、はっきり言われたこともあったし、
陰ではさんざん言われただろう。

 

時々、あと20年くらい遅く生まれたかったと思う。
今の時代は、お一人さまが珍しくないから。

一人は気楽でいいけどね。
これも、全くのぼっちではないから言えることなのかもね。