ハロウィンも終わり秋が深まる今日この頃・・・
そろそろクリスマスイルミネ~ションがちらほらと輝きだしているおうちが出てきたりしてます。
そんな光景を見るたびになぜか私は切なくなります。。。
今日はまたひとつ心の掃除をしたいと思います。
- (株)シンフォレスト
- 宇宙から見た地球~Mother Earth~
学生の頃、家に帰りたくないことがあって、
でも他に行くところもなく、遠くに行くお金も持ち合わせてなくて、、、
友達はいたけどその頃は箸がころげても笑う、、、そんな年頃で
彼氏の話とか、スキーの話、、、そんなたわいない話のなかに
なぜか自分の重い話をする勇気はなかった。
心を開いていなかったんだな、きっと。
もちろんそんな状況の自分も認めたくなかったのだろうけど。
そんな時は、決まって 駅を降りて自分の家を通り過ぎ新しく街を造成している隣町まで自転車で行った。
な~んにも無い広大な畑から区画がはじまり道路が出来、そして建設がはじまる。
そんな様子を橋の上からただ眺めていた。
いつの間にか住宅は出来上がり団地になって、、、
冬の寒い日だった。
日が暮れ始めるとそんな家のひとつひとつから
ぽつぽつ灯りが灯った。
換気扇からはおいしそうな夕食の準備の匂いが流れてくる。
そんな様子を橋から眺めながら何度も泣いたなぁ。
本当に辛く悲しい時、絶望を感じる時は声にはならないんだとその時思った。
何が悲しかったって、自分のおかれている状況が・・・
で、窓からこぼれる灯りを眺めながら
ふと友達が言った言葉を思い出した。
「宇宙飛行士が言ってたけど宇宙から地球を見ても人間が作った建造物は何一つ見えないんだって。人間が人造したもので見えるのは照明(夜景)だけらしいよ。ライトの照明って人間が作り出して生活してるって証明だね」
そんな言葉と目の前に見える窓からこぼれる灯り がリンクして
ただ漠然と明かりの灯る家を創りたい
そう思って建築に進んだんだった。
長年住宅の設計をしてきたけど私が手掛けた家に住まう人は
日々幸せを感じて暮らしているだろうか?
いつも最終図面に、
この家に暮らす人が幸せに暮らせますようにって
送り出してきた。
あれはきっと自分に言ってたのかも知れないって最近思う。
家庭の温かさに憧れていたのだろう。
きっと、
私にとっての家庭の温かさ(幸せ)の象徴が
キッチンの窓からこぼれる灯り だったのだ。
寒空にイルミネーションを見るとわいてくる悲しい切ない気持ちは、学生の頃見た窓からこぼれる暖かそうな灯りと重なるからだ。
それは、両親と暖かい家庭を過ごしたかったのに出来なかった悲しい私の気持ち。
そのとき、私が間違って信じてしまったものは、、、
欲しくても手に入らないのは、
両親のせい、
環境のせい、
状況のせい、
自分のせいではない。
だから、
この両親でなければこんな環境でなければ幸せになれたはずだ。
そんなふうに無意識に潜在意識に書き込んだのだ。
でもそれは、私が作った幻想。
でも そろそろ手放そう。
自分の人生は自分で変えることはできないと潜在意識で無意識に考えていては、さまざまなところでそれが出てきてしまう。
何を考えてもどこかで潜在意識が自分ではできっこないといって抵抗してしまうらしい。
自分で手に入れることは出来ないと感じていた家庭の暖かさだって
誰の手を借りなくても自分の心一つで手に入れられるのだから。
おいしいご飯を作りながら家に明かりを灯して大切な家族を待つことも
笑顔で迎えることも今の私にはできるのだから・・・
いつも夕食を作る時、なんかもやもやした気持ちがあって、人は欠けているものに目が行くという認知心理があるけど、
自分は潜在意識で、いつも何か欠けているのが自分であって、完璧なもの、欲しいもの、望むものは手に出来ないと潜在意識で考えているのではないか?だからおいしいごはんにこだわる割には、なにかぱっとしない夕食を作っていたり、ある日は完璧な献立♪と思う割に何か足りなかったり、、、
そんなことが多かったのでちょっと心の中を掃除してみようと思いました★
今、建築を離れて、、、
もう設計の仕事はしないかもしれない。
でもなぜかもういいや設計の仕事は・・・って思うようになった。
なんでかな~?逃げてるのかなぁ?なんて考えたりしたけど。
もしかしたら自分が建築に求めていたものが
もう既に手に入っているって気づいたからなのかな?
まだ建築に縁があったらまた設計の仕事に縁が出来るだろうし。
まっいっか
ちなみに宇宙から地球の建造物では照明(夜景)しか
見えないとありますが、さだかではありません。
その時は漠然とその言葉を信じたので。
その後宇宙飛行士の証言で万里の長城は見えたとか見えないとか・・・
でもやっぱり見えたみたいです♪