★今週のおすすめの本
「モモ」（岩波書店）
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☆ 著者
ミヒャエル・エンデ
西ドイツの児童文学作家
１９７３年にモモを出版
☆ 本の教え
＊ 時間がない、忙しいということを言う人が多いが、機械的に
計る時間が足りないのではなく、人間の心のうちの時間、
人間が人間らしく生きることを可能にする時間、そういういう
時間が私たちからだんだんと失われてきたようだ。
＊ 主人公のモモは、管理された文明社会のわくの中にまだ組み
こまれていない人間、現代人が失ってしまったものをまだ
ゆたかに持っている自然のままの人間のいわばシンボルの
ような子どもである。
＊ 相手の話をじっと聞くことによって、その人に自分自身を
取りもどさせることのできるというふしぎな能力、宇宙の
音楽をききとり、星々の声に耳をかたむけることのできる
能力を持ったモモは、人間に生きることのほんとうの意味を
ふたたびさとらせるために、この世に送られてきた。
＊ 人々はよい暮らしのためと信じて、必死で時間を倹約し、
追いたてられるようにせかせかと生き、こどもたちまで
遊びをうばわれ、将来のためになると勉強を強制させら
れているが、時間をうばわれることにより、本当の意味
での生きることをうばわれ、心の中はまずしくなり、
荒廃してゆき、見せかけの能率のよさと繁栄とは、
うらはらに、都会の光景は砂漠と化していきます。
＊ 私たちにとっては、この物語は、過去のものではなく
これからのことなのかもしれない。
＊ 小さな女の子モモは、なくてはならない存在だったのは、
相手の話をきくというすばらしい才能をもっていた。
だれでもできそうで、本当に聞くことのできる人は、
めったにいない。 モモは質問したり、言ったりする
わけではなく、じっとすわって注意深くきいている
だけだが、相手は、いつのまにか自分で希望をみいだし、
自分でベターな答えをみつけだす。
＊ 時間は生活であり、人間の生きる生活は、その人の
心の中にある。人間が、時間を節約（誰の？なんの
ためなのか？）すればするほど、生活はやせほそって
なくなってしまう。
＊ 時間をケチケチすることで、ほんとうは、ぜんぜん
べつのなにかをケチケチしているということは
だれひとり気がついていないようである。自分たちの
生活が日ごとに貧しくなり、日ごとに画一的になり、
日ごとに冷たくなっていることをだれひとり認めようと
しなかった。でもそれをはっきり感じはじめていた
のは、こどもたちでした。
＊ 時間は貴重、時は金なり、節約せよと優先すると、
仕事が楽しいとか 仕事への愛情をもって
働いているかなどということは問題ではなく、
そんな考えは仕事のさまたげになる。だいじなことは、
できるだけ短時間にたくさんの仕事をすることと
考えていた彼らは、大切なものを失っていく。
＊ 時間節約こそ幸福の道、未来があると信じ、働き続け
お金も得たが、そういう人々の表情は疲れきっており
とげとげしい目つきをしていた。けれど、彼らが、
いちばん耐えがたく思うようになったのは、静けさ
でした。彼らは、自分たちの生活が、本当はどうなって
しまったのかを心のどこかで感じとっていましたから、
静かになると不安でたまらないのです。ですから、静けさ
がやってきそうになると、騒々しい音をたてます。
★さえきあこのコメント
お正月、韓国ドラマにはまっている母の勧めで、
ある韓国ドラマのラブコメディーをみることに。
そのドラマの中に、このモモの物語について
触れている場面があってきになっていました。
（モモは、空想科学小説的なファンタジーと
時代へのするどい風刺があり、ロマン主義的な童話の
世界のなかに、深くゆたかな人生の真実を告知している
名作でこどものころに読んだことはありましたが、
それ以来、忘れていました。笑）
その後、不思議なシンクロ（笑）がおこり、なぜか
モモの本にふれているものにあちこち出あったため
モモを読みなおし、今回ご紹介することにしました。
うーん。不思議な気分ですね。というかぞっとしました。
この本は、７０年代にかかれたものですが、今の私たち
の社会への予言と警告みたいで。このままももみたいな
人たちがでてきて、問題解決をしないと社会がおかしな
方向に行ってしまうような危機感を感じたのは私だけで
しょうか？（笑）
この本は、私が伝えたいことを伝えているところもありますし、
また、私が大切にしたい元来の相談のスタイルはモモ風な
ものなのですが、（笑）なかなか多忙な現代社会では、
大半の人々は、そこまでの時間のゆとりがなく、とにかく
早く答えのでるものを好むようで、時間節約の社会になって
しまっていて、この本と通じるものがありますね。
この本は、一応、こども向けの本ですが、実は、人生において
大切なことを気づかせていることもあり、おとなが読んだほう
がいい本なのかもしれませんね。（笑）
また、本の中でも、大切なことをきがついたのはこどもたち
ですが、私が、こどもたちのいうことやこども心に耳を
傾けることが大切であることを以前からお伝えしているのも、
実はこういうところにあります。（笑）
（なに、こどもみたいなこといっているの！
著書「まほうのハッピーメッセージ」についても
こどもむけの本と笑うかたもいらっしゃいますが。笑）
人間の生きる生活は、その人の心の中にあります。
時は金なりといいますが、何のために時間を使っている
のか、それは、本当に自分の幸せのために必要なのか
を考えてみる必要がありそうですね！
もし、静けさを嫌い、逃げようとするならば、自分の
人生を考え直したほうがいいのかもしれませんね！（笑）
★★★ 幸せと成功のためのメッセージ 第２５号
人間の生きる生活は、その人の心の中にあります。
時は金なりといいますが、時間を節約すればするほど、
人間が人間らしく生きれる、心の中の時間が失われて
いく傾向にあります。
誰の何のために時間を使っているのか、それは、本当に
自分の幸せのために必要なのかを考えてみましょう。
★★★
～あなたがますます愛情に恵まれ
幸せで健康で成功できますように
心からお祈り申し上げます。～
電磁波は人間の健康にとってよくないということを
あちこちからききます。本当は、電子レンジで調理する
こと、携帯電話やPCなどもよくないそうですが、
その便利さに慣れてしまっている私たちには困りますね。
（笑）
スローライフと便利な生活、どちらもほしいと思いつつ
気分は複雑です。（笑）
人間らしくお幸せなお年でありますように。（笑）
寒い毎日ですが、かぜなどひかないように
みなさまもお体ご自愛なさって下さいませ。
それでは、また来週！
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～重要～
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