ただいまぁぁぁぁ！
週末の間もずっと夜勤勢で、ようやく解放されたAKIですお。
いやー、やっとEquine Rotationが終わりました。
なんだろう、課題の量は少なかったんだけど、
とにかく朝が早いのと、夜間召集が面倒なローテーションだったなｵｲ。
でもまぁとにかく無事に終わりましたよ。
大動物相手にしていると「無事（物理）」が本当の意味で大事なことだしなぁ。
金曜日にはExit test、要は実地テスト的なモンもあり、
自分が獣医、講師が「何も知らない調教師」という設定で問診と診断をするTheoryと、
やはり自分が獣医、講師がオーナーで、実際の馬を使って検診と問診をするClinical、
この二つも何とかクリアー。
・・・設定とは言えど、馬の全てを知り尽くしている講師相手にするこの緊張感な・・・。
で、金曜の夜から今日の夜まで、ずーっと夜勤勢・週末昼勤勢ですよ。
唯一の救いは、週末はほとんど緊急患畜がいなかったことやな。
今日の朝に疝痛患畜が一頭来て「うわぁ勘弁してくれ・・・」ってなったけど、
手術以外の手段がなくて、金銭的に手術は無理ってんで安楽死処分だったし。
そういや、実質的には金曜がこのローテーションの最終日だったんだけど、
Equine Rotationの最終日の通過儀礼として、午後にちょっとしたパーティがある。
まぁみんなで食い物を持ち寄って、生徒も講師もワイワイやろうってことです。
Equineだけじゃなくて、どのローテーションでも似たようなことやります。
基本的に金曜午後はパーティしないと生きていけないんだなぁ。オージーだもの（みつを）
ただEquine Rotationのパーティには恒例の催しがあって、
これはつまり「疑似競馬」。
競馬の録画ビデオを、音無しの、完全ミュートで観戦するのです。これが面白い。
まず、ジョッキーには生徒達の名前をランダムにあてがいます。
で、各生徒の乗る競走馬に、それぞれローテーション期間中についた渾名を付けていく。
生徒A： モウオトサナイ （手術中に物をよく落としたので）
生徒B： ラブクルセイダー （クルセーダーという名の入院馬に振り回されてた）
生徒C： エイウェルウォーク （本名の頭文字からの捩り）
生徒D： ホンキードンキー （香港出身からホンキーと渾名されてたので）
生徒E： モウノロワナイ （こいつが関わる馬は安楽死になると自虐していた）
生徒F： フンダリケッタリ （足踏まれたり蹴られかけたりしてた）
AKI： フォックスズヒーロー （3週間ずっとFoxという馬の世話をしてた＆名前の捩り）
それぞれの競走馬に名前をつけたら、いよいよレースの開始でございます。
勿論ビデオの実況はこの馬の名前を呼んでくれないのでミュートで観るんですが、
じゃあどうするかというと、馬病院の主任が生実況。
「ローテーションカップ第四レース、各馬今一斉にゲートイン。ラブクルセイダー灰色の馬体が今ゆっくりとゲートインして態勢整いました。
さぁ一斉に飛び出した！好調なスタートまずは直線先行馬争い、フォックスズヒーローが抜き出たか、フンダリケッタリとモウノロワナイも好調だ、ラブクルセイダーホンキードンキーも食いついていく、エイウェルウォーク少し出遅れたか。
一コーナーから二コーナー曲がって先頭はフォックスズヒーロー左脚に添え木を付けているとは思えない健脚だ、一馬身離れてフンダリケッタリ青い帽子と内に入ってホンキードンキー海外馬が続きます、赤い帽子のモウノロワナイ今日は生きてゴールしてほしい、そこからフンダリケッタリが名前にそぐわぬ好調で続きまして、その後ろからモウオトサナイでありますまだ落馬はしていないぞ、半馬身離されてラブクルセイダーは相変わらずマイペースな競馬を展開していくのか、後ろからスーッと上がってくるエイウェルウォーク明らかに走っているぞ。
第三コーナーを周って依然先頭はフォックスズヒーロー逃げ切れるか、外からジワジワと上がってきたのはモウノロワナイがタイミングを見計らっているか、第四コーナーを通過してさぁ最後の直線に入った、内からホンキードンキーが出てきまして、フォックスズヒーロー減速していく添え木が折れたか、フンダリケッタリとホンキードンキーが出てそれをモウオトサナイが懸命に追うぞ、後ろからエイウェルウォーク！外からエイウェルウォークが飛んできた！グングン伸びていくエイウェルウォーク四番手！四番手！フンダリケッタリ必死に逃げるがエイウェルウォーク！エイウェルウォークまだ伸びる！差せるか！差せるか！二番手！差せるか！差した！差した！エイウェルウォーク差しきり勝ち！」
くそぉー、フォックスズヒーロー逃げ切れなかったぜい(´･ω･｀)
何がすごいって主任のアドリブ力だよｗｗ