今日は朝から緊張していた。
11か月の次男をゲン担ぎに連れて行った。
この子には生命のパワーを感じる。
久しぶりの外来だ。
ほぼ予約時間通りに呼ばれる。
主治医のG医師の診察室には初めて入る。
私 「こんにちは。宜しくお願いします。」
G医師 「こんにちは。お座りください。」
座ったところで、G医師がモニターに画像を映す。
G医師 「この画像見てないよね?手術台で撮影したやつ。」
表現は難しいが、舌を引き出し、腫瘍の周り約1cmに白い点でマーキングをしている。
腫瘍部分だけでなく、腫瘍から下側の白くなっている個所もマーキング範囲。
G医師 「マージン約1cmの範囲で切除したよ。それじゃ・・・」
と、またモニターの表示を切り替え、組織診断報告書という診断病理医さんの診断結果を開いた。
G医師 「結論から言うと、リンパ節への転移はなさそうだね
![](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/139.gif)
G医師 「リンパ節はレベルⅢまで切除してるけど、全て転移なし。」
私 「レベルⅢってどの程度リンパ節取ったのですか?」
G医師 「37個かな。」
げ、そんなに・・・・
![](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/254.gif)
後からネットで調べると、肩甲舌骨筋上頸部郭清術(supraomohyoid neck dissection:SOHND)
※上記画像は日本癌治療学会の癌治療ガイドラインより
嫁さんが手術後の切除部分について「7歳の長女のこぶしぐらいの脂肪の塊」とコメントしていたのもあながち大げさではなさそうだ。
私が組織診断結果に興味を持ったことに気が付いたG医師は結果部分をコピーしてくれた。
その診断報告書には、切除した舌とリンパ節の写真入りで所見が記載されている。
■診断
Verrucous carcinoma, tongue, surgical resection
(直訳で、舌の疣贅癌 外科的切除)
■所見
検体は29×22×15mm大の舌の部分切除材料で、その辺縁部に白色調でカリフラワー状の腫瘤を認めます。
組織学的には、深部方向に太まった脚釘様の構造を示しながら膨張性の発育を示す腫瘍で、棘細胞分化傾向、表層角化などの表層分化傾向を残した異型の軽いverrucous carcinomaの所見で、上皮化にわずかな進展を示します。筋層内への浸潤はなく、リンパ節転移もみられず、切除断端は水平方向および深部方向ともに腫瘍陰性です。
・腫瘍の大きさ :13×10×4mm
・臨床型分類:外向型
・組織分類 : Verrucous carcinoma(疣贅癌)
・組織学的悪性度 : Grade1(高分化型)
・浸潤様式 : yk-2(境界線にやや乱れ)
・T因子: pt1
・リンパ管浸襲:ly0(なし)
・静脈浸襲:v0(なし)
・神経浸襲:neu0(なし)
・切除断端評価:phm0 pvm0(陰性)
ちなにみに、上記の()内の記述は、私がG医師に質問して確認した内容です。
G医師 「それじゃ、次は1か月後の6月24日(水)でどう?」
私 「(スケジュールを確認し)大丈夫です。」
G医師 「次は血液検査するから、まず採血してきてください。」
G医師 「そういえば、次回の診察は新しくできる建物になりますね。」
G医師 「PETセンターの先に通路ができる予定なので、今よりちょっと遠くなりますね。」
私 「わかりました。ありがとうございました。」
G医師 「お大事に。」
帰り道、嫁さんとひとまずホッとしたね。と喜び合った。
私もずっと「もんもん」としてきたが、診断結果を総合して、高分化型という点に少し気が晴れた。
でも、浸潤様式がyk-2で、転移より再発の方がリスクがありそう。
いずれにしても素人考えでは、いたずらに不安になる。
嫁さんとこれからは一層、食生活、睡眠、ストレス、運動といった生活を見直していくしかないねと話した。
その一環として、体重も落としていこうと思う。
せっかく入院して6kg痩せたから。
現時点で後遺症など身体で気になる点を書いておく。
・滑舌⇒やや悪い(電話でも聞き返されることはない)
・舌のしびれ⇒時々感じる
・右肩のコリ⇒とても強い
・右肩を上げる⇒かなりしんどい
・首の締付感⇒やや強い
・首の右前への傾き⇒鏡で確認できる
・首手術痕の痛み⇒時々ずきずきする
・立ちくらみ⇒やや多い
・右頬の腫れ⇒目視出来る
・イの口⇒下唇の中心から左右非対称