告知 | 【舌癌闘病記】Be a happy family ~がんを克服して幸せな家族になるぞ~

【舌癌闘病記】Be a happy family ~がんを克服して幸せな家族になるぞ~

読んで頂きありがとうございます。
このブログは、私が舌癌の告知を受けメンタルがかなり弱っていた時期に、たまたまこのアメブロで同病の方のブログを拝見し【とても】元気づけられたことをきっかけにはじめてみました。
つたない文章ですが、どうぞ宜しくお願いします。

2015年4月17日(金) 誕生日から2日後、嫁さんと一緒にA病院へ向かう。

そういえば先週4月8日は、季節外れの雪が降り、病院から見える桜並木のバックに雪が舞う不思議な日だった。

今日ばかりは、天気だけでなく検査結果も良くあって欲しいと思いながら、外来で待つ。

30分程度で名前が呼ばれる(電光掲示板の意味ないじゃんw)。

入室するとCB医師はおらず、Y医師のみであった。

Y医師 「こんにちは~、どうぞお掛け下さい(笑顔)」

そういってこちらを見た後、CT画像など表示されたPC画面の画像をいじくりまわす。

嫌な予感・・・

Y医師 「検査結果ですが、悪性の腫瘍でした。」

Y医師 「幸い早期発見のため、舌を部分的に切除で済みそうです(笑顔)。」

私 「確認ですが、いわゆる『癌』ですか?」

Y医師 「はい、舌癌です(笑顔)。」

頭が真っ白になる。

嫁さんの顔を見るのがやっとで、何も考えられなかった。

嫁さんも言葉はなく、唖然としている様子。

その後から、死への恐怖という感覚だろうか、背筋に戦慄が走った。

(「自分はもう死ぬのか・・・?!」)

Y医師は、私たちの質問がないのを確認してから説明を続ける。

Y医師 「造影CTの結果ですが、アーチファクトという銀歯が原因で光が乱反射したように見えますが、舌の右側面が白くなっていますね。これが腫瘍部分です。」

断面画像をやや首の下の方に進める。

Y医師 「また、右のリンパ節が白くなっています。これは炎症の場合にも起きるし、リンパ自体さほど大きくない為、現時点では転移とも何とも言えません。」

頷く事しかできない。

というか、転移してたら相当マズイのでは、と素人ながらに心配になる。

Y医師 「転移でないとしても、頸部のリンパ節を取る手術も舌の部分切除と併せて計画しています。」

私 「頸部リンパ節郭清術ですか?予防的意味合いでしょうか?」

事前に最悪のケースを想定して調べた単語を必死で使ってみる。。。

Y医師 「はい、現時点では予防郭清と考えています。」

Y医師 「健康美さんがお若いということ、舌の癌が一番転移し易いのが頸部リンパ節のため実施します。」

相当不安がっているように見えたのか、Y医師は続ける。

Y医師 「繰り返しになりますが、早期発見だったので、今手術すれば治る可能性が高いですよ(笑顔)。」

Y医師 「手術は最短で。。。(PC画面で手術の予約状況を確認しながら)、5/15ですね。」

Y医師 「手術は心配だと思いますが、執刀は腫瘍のスペシャリストが行いますから(笑顔)。今度紹介します(笑顔)」

Y医師 「それでは、今日はMRIを撮影して帰って下さいね。」

Y医師 「次回は5/14で予約しておきます。MRIの結果説明と早ければそのまま入院ですね。」

私 「わかりました。ありがとうございます。」

あまりのショックに殆ど質問できなかった。

診察室を出ると、外来の看護師さんからMRIの問診票や承諾書を渡される。

MRIは初めてか聞かれて、はいと答えると一通り説明してくれた。



でも、記憶に残っているのは、こことは別の建屋まで移動しなければならないこと。

検査4時間前から絶食のため、午後の撮影になるということくらい。

心ここにあらず・・・

MRIの受付を済ませ、嫁さんと告知の場面を思い出して話してみる。

私 「笑顔で告知されたねw ドラマみたいに神妙な感じで言われるかと思った。」

嫁さん 「先生も言ってたけど、それだけ早期で助かる可能性が高いからじゃない?」

私 「だといいけど・・・」

MRIは貴金属がダメというのは想像できたが、ヒートテックもダメらしい。

今日は偶然、ヒートテックではなかった(FRの下着だったがw)。

ちなみに私の場合はコンタクトOKでした。カラコンはダメとか言われましたが。

若い看護師さんが更衣室の利用方法や検査の流れを説明してくれる。

違和感があったのは、説明時に顔がとても近く、こちらの目をじっと見て逸らさない。

説明に入魂しているのは伝わったが、顔が近い・・・

そして自分の番になり、CTとは別のドーナツ状の機械に横になる。

頭部を固定する器具が出てきて、無理やり固定された。

技師 「苦しくないですか?」

私 「ちょっと苦しいです。」

技師 「では、タオルを取ります。」

幾分楽になった。

ドーナツの中に入ると程なくして「ピーガラガラ」的な音が聞こえ、とても嫌な感じに。

後から嫁さんに聞くと気にならないらしい。むしろ寝てしまうと。

私はMRIの苦手意識を克服できそうにない。



病院から帰り、遅めのランチを嫁さんと取ることに。

もう、ラーメンも食べれなくなるかもしれないから、新しくできたラーメン屋さんに行った。

味は。。。何も言うまい・・・



その後、嫁さんの実家に寄り結果を報告した。

お義母さんはしゃーないねと励ましてくれた。

9か月になる次男坊を看てくれていた嫁さんのお姉ちゃん(看護師)曰く「やっぱり・・・」。

一般的に、大きい大学病院などに紹介状を書かれたりした場合には、ほぼ「クロ=癌」らしい。

保険会社2社に給付金請求資料の送付を依頼した。