この日は、「Kさん」が同行してくれました。
今回は、先週目撃したこの「白キジさん」の保護するため捕獲器を3台設置しました。
保護依頼の猫さんに似ているのですが・・・
ちゃんとお顔が見える写真が撮れなかったので違う子かもしれけど、保護することにしました。
また前回目撃した時に、この子のお腹が膨らんで見えたので、早急に保護をしたいと思い今回保護することにしました。
ただ・・・・実はこのポイントには複数の猫さんが来ているので・・・
ちゃんと「白キジさん」を保護出来るのかと、少々不安ではあり
無事に「白キジさん」が入ってくれるよう祈りながら捕獲器を設置していきました。
捕獲器に入ってくれた子は、(授乳中の子を除いて) どんな子でもリリースしたくはありません。
なぜなら、ここは無人の町だからです。
将来的に避難解除になり帰宅OKになる日が来るとは思いますが、どれだけの方がこの被災地に戻ってくるのか?
一足早く避難解除になる「楢葉町」では、いま一部で民家の解体が進んでると聞きます。
家主さんが給餌許可を出してくださったお宅も解体が進んでいるようです。
そうなるとどうなるのか?
答えは、雨風がしのげ野生動物から餌を取られない安全な場所での給餌が困難になってしまいます。
"あの子達"が、生きている間は確実に食べることと寝る場所を確保できる保証がない場所で、いつまでも我慢させるなんて・・・
また、”あの子達”がいる限り半永久的に給餌に通うことは不可能です。
時間的にも、体力的にも、精神的にも、金銭的にも・・・すでに限界に近い状態ですから。
だから、もうどうあがいても福島に通うのは無理となる前に全頭保護をしたいと思っています。
叶わない夢なのかも知れませんが、全頭保護をしてから撤退をしたいと願っています。
ですから、捕獲器に入ってくれた子は、絶対に(授乳中の子を除いて) リリースしたくないと思っています。
この日は、暑いくらいの陽気だったので花々が気持ちよさそうに咲いていました。
穏やかな陽気に誘われてか、珍しく猫さんが日向ぼっこをしていました。
2 にゃんとも健康状態は良さそうでした。
ちゃんと皆さまの「美味しいご飯」を食べてくれているみたいです。
この子達も保護枠を確保でき次第順次保護していくつもりです。
「必ず迎えにくるから、それまで毎週ご飯持ってくるから、頑張るんだよ!」
福島・被災地には、毎週来ていますが、最近住宅街で見かける黒い袋の保管場所や量がよく変わるように感じます。
こんなに大きな黒い袋が、被災地のあちこちに山積みされています。
旧富岡駅周辺だけは、黒い袋が増えていく一方です。
もしかしたら住宅街で消えた黒い袋は、ここに集約されているのかも知れないと思いました。
中間貯蔵施設が完成するまではここに保管されるのかも知れませんが・・・
すぐ目の前は海なのに、大丈夫なのか?
「東日本大震災慰霊碑」 ここに来たら必ず手を合わせます。
ちなみに、この日の線量は先週より上がっていました。
浜辺から双葉警察署横にある公園に移動されたあの有名な「パトカー」です。
地震直後に警察官のお二人が海辺で最後まで住民に津波がくるから高台に避難するよう呼びかけ、そのまま津波にのまれ殉職されました。
お一人のご遺体は発見されましたが、もう一方のご遺体は未だ見つかっていません。
命をかけて住民を守ってくれた真の勇者であるお二人は、警察の誇りでもあり、日本人の誇りでもあると思います。
そんな被災地には、まだ多くの命が取り残されています。
懸命に生きている”あの子達”が、まだここにいます。
今回も全ての給餌ポイントに、皆さまから託して頂いた「美味しいご飯」を届けることが出来ました。
いつも温かい応援とご支援を ありがとうございます。
全ての給餌を終えたあと、捕獲器の確認に行きました。
3台中2台は食べた形跡もなくダメでした。
残りの1台は、室内に設置していたのですが・・・
保護してあげたいと願っていた「白キジさん」が、入ってくれていました。
残念ながら保護依頼の猫さんでありませんでした。
気になっていたお腹ですが、やはり張っていました。
ただ・・・お乳が全然膨らんでいないのが気になりました。
いつも保護した子は、捕獲器からケージに移ってもらい、しばらく休んでもらっています。
今回も休んでもらっている時に様子を見ていたら・・・
もしかしたらこの子は触れるかもと思い、まずはケージ越しに撫でてみました。
怯えることなく撫でさせてくれました。
さらに・・・
シャーもなく、撫でさせてくれました。
この子はもしかしたら人の手の温もりを知っているのかも知れないと感じました。
もし飼い猫さんならば飼い主さんと再会させてあげたいと思います。
◆仮名「小町」 ♀ 推定3~5歳 エイズ・白血病共に陰性
・柄ー白キジ
・瞳ーグリーン
・尻尾ー長くてまっすぐ
保護後、血液検査・避妊手術・検便・駆虫・爪切りなどの初期医療処置済み
お腹が張っていましたが妊娠ではなく子宮蓄膿症でした。
もう少し保護が遅れていたらこの子は手遅れで亡くなってしまうところでした。
ギリギリで保護できて間に合って本当に良かったです。
保護時から触る事も抱っこも出来ました。
もしかしたら震災前生まれの飼い猫さんかも知れません。
ただ無人の町で生まれ育った子は、人間に悪さされる事が無いので最初からフリンドリーな子もいますので・・・
獣医師の見立てでは、推定年齢3~5歳なので微妙ですが、念のため飼い主さん捜しをしつつ、並行して里親様を募っていければと思っています。
このエリアで保護した子の仮名は「人名シリーズ」にしています。
この子は器量のよい賢そうな子なのであの絶世の美女で歌人の「小野小町」に想を得て仮名を「小町」といたしました。
いままで過酷な環境下で必死に生きてきた分、これからは穏やかに長生きをして欲しいと願っています。
「小町」も皆さまが託して下さった「美味しいご飯」を食べて生き延びてきました。
皆さまの温かい想いとご支援があったからこそ救われた命です、ありがとうございます。
被災地で今まで頑張って生きてきた「小町」が、これから幸せになれるよう、応援を宜しくお願い致します。
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いつも温かいご支援をありがとうございます。
まだまだ救護を必要としている"あの子達"のために、引き続きご支援ご協力をお願い申し上げます。
◆◆◆"あの子達(被災動物)"のためのご支援◆◆◆http://raif.exblog.j←詳しくはこちらをご覧ください給餌をはじめ活動に必用な物資、また、保護っ子さんの医療費や飼育費などのご支援。保護された猫さんの預かりボランティア「フォスターホーム」の募集。などなど・・・頑張って生きている"あの子達"のために、どうかご協力をお願いいたします。◆◆◆「里親募集」の保護っ子情報◆◆◆http://www.pet-home.jp/contribute_user_←詳しくはこちらをご覧ください どの子も、無人の町で頑張って生きてきた子達です。今まで頑張ってきた分、これからの猫生は温かいお家で過ごさせてあげたいと願っています。保護っ子さんたちを宜しくお願いいたします。《SOS》保護っ子の預かりボランティアさん保護っ子の「預かりボランティアさん(フォスターホーム)」が不足しております。どうか、"あの子達"に生きるチャンスをください!「預かりボランティアさん(FH)」についてはお問い合わせください。
*福島・被災地での活動に関するご支援のお願い・里親様募集中の猫さん情報についてはコチラをご覧ください。
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