二度寝したら
夢を見て
泣きながら
目が覚めました
つい今
物語は
学校のグラウンドから
はじまりました
ちびたちふたりを連れて
言われるがままに
あちこちのテントをまわって
あれこれとお手伝いして
ふと
気がつくと
ちびたちもそばにいなくて
私の足は靴下
いつのまにか
スニーカーを履かず
グラウンドを歩き回っていた
さがしてもさがしても
みつからず
しぶしぶそのまま
夕飯の買い物に
でも入り口でカゴを手にして
店内に入る勇気が出ず
立ち尽くしていました
すると
私の右手がだれかにつかまれた
驚く私に満面の笑みで
「どうしたんですか?」
と
たずねる
どこかで見たことがある男性
そのまま
果物のコーナーに連れていかれた
私は
「あのね
スニーカー
どこでぬいだのか
わからなくなって
探したんだけど
見つからなくて」
と
言い終わると
張り詰めた心がゆるんで
へなへなと座り込んでしまった
手をはなし
どこかへ行く男性
私の頭の中は
一体
どうなってしまったの?
記憶することが
出来なくなったの?
と
ぐるぐる考えてると
そこに
見たことがある年配の女性が
いちぢくを手に取り
座り込む私に
「これを食卓に並べるとね
幸せのベールが包むんだって
ニュースで言ってたわよ」
と
優しい微笑みで教えてくれた
その優しい言い方と
あたたかい眼差しに
涙が溢れてしまった
その女性はおどろき
「あらあら大変」
と
涙を手でぬぐってくれた
すると
右手をつないでいる人が
いちぢくを手にして
「頑張ったあなたに
プレゼントするから
これを今夜食卓にどうぞ」
と
いちぢくを買ってくれた
そこで
目が覚めた
なんか
泣けた夢だった