今日は、教と育の語源を紹介したいと思います。


教は、「キョウ・おしえる・おそわる」などの読み方があります


教を古代文字で書くと、
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と書きます。(ちなみに旧漢字は、敎と書きます)


バツが二個重なってるのは、屋根に交差した木(千木)がある建物で校舎をあらわしています。

バツが二個に子を組み合わせた字は、学(學)のもとの字で、右側に鞭(むち)を加えて、学舎で学ぶ子弟たちを長老たちが、鞭をふるって、鞭撻していることを示していて、教えるの意味になっています。


千木のある建物の形式は、神社建築に残されているように神聖な建物の形式である。古代の中国では、一定年齢に達した貴族の子弟たちが、神社に集められ長老たちに伝統や儀礼などを教えられていた。



育は、「イク・そだつ・そだてる」の読み方があり


古代文字で書くと

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と書きます。


上の部分は、子供が逆さまの形で生れ落ちる姿を現しています。

下の月の部分は、にくづきで人の体であることを示しています。

子供が生まれる形の育には、うむ、そだてる、そだつの意味があります。



教育には、長老の知恵を後世に伝えながら子供を育てていくという意味も含まれてるのかなって思いました。


改めて、漢字は奥が深いなって思いました。



参考文献


白川静



常用字解