≪大胸筋≫
【起始】
鎖骨部:鎖骨内側1/2
胸骨部:胸骨、第1~第6肋骨の肋軟骨
腹部:腹直筋鞘
【停止】
上腕骨大結節稜
【支配神経】
内側胸筋神経(C8、T1)
外側胸筋神経(C5、6、7)
【作用】
上部:肩関節の屈曲、水平屈曲、内旋
内転(外転90°以下の肢位において)
外転(外転90°以上の肢位において)
下部:肩関節の内旋、内転、水平屈曲
伸展(基本肢位よりの屈曲位からにおいて)
【メモ】
小胸筋とともに腋窩の前壁をつくる。
両腕を広げて深呼吸する際には、肋骨を引き上げる呼吸補助筋の働きをする。
≪小胸筋≫
【起始】
第2~第5肋骨
【停止】
肩甲骨烏口突起
【支配神経】
内側胸筋神経(C8、T1)
外側胸筋神経(C5、6、7)
【作用】
肩甲骨の外転、下制、下方回旋、呼吸補助
【メモ】
大胸筋の下層に位置する扁平な三角の筋。
小胸筋の収縮により、肩甲骨の関節窩が下前方に引かれる。
肩甲骨が固定されている場合は起始部を持ち上げるため、呼吸補助筋となる。
≪前鋸筋≫
【起始】
第1~第9肋骨
【停止】
肩甲骨内側縁
【支配神経】
長胸神経(C5、6、7)
【作用】
肩甲骨の外転、上方回旋
【メモ】
肩甲骨の外転時には小胸筋と協力筋の関係となる。
肩甲骨の回旋運動時には小胸筋とは拮抗筋となる。
小胸筋とのパワーバランスが崩れると、肩甲骨下角の位置が変位し、それに伴い肩関節の関節窩の位置も変化する。この関節窩の位置変位が四十肩、五十肩、疼痛の原因となることもある。
≪鎖骨下筋≫
【起始】
第1肋骨
【停止】
鎖骨
【支配神経】
鎖骨下筋神経(C5)
【作用】
鎖骨の下内方への引き下げによる、肩鎖関節の保護
【メモ】
肩関節90°以上の外転時、鎖骨が円滑に動くように引き下げる働きをし、肩鎖関節の保護をしている。
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