肩関節（肩甲上腕関節）

≪肩関節≫

肩関節（肩甲上腕関節）は肩甲骨関節窩と上腕骨頭からなる球関節であり、骨頭の大きさに比べて関節下はきわめて小さい（約３：１）。

また、関節包もゆるく、非常に可動性の大きい関節である。

関節窩の足りない大きさを補うために、関節唇がこの深さを補う。

肩関節を補強する靱帯としては、以下の靱帯がある。

●烏口上腕靱帯

烏口突起と上腕骨の大結節・小結節を結ぶ靱帯。

関節包の上面を補強する。

●関節上腕靱帯

関節唇と解剖頚を結ぶ靱帯。

●烏口肩峰靱帯

烏口突起と肩峰を結ぶ靱帯。

上腕骨頭の上方転位を防ぐ。

肩関節には上記の靱帯に補強されるほか、棘上筋（上面）、棘下筋・小円筋（後面）、肩甲下筋（前面）の停止腱からなる回旋筋腱板（rotator cuff）により補強される。