八芳園スタッフのブログ

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東京白金台の緑あふれる結婚式場 “八芳園” で働くウェディングプランナーの素顔とニュースをお届けします★

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三寒四温

ひと雨ごとに春が近づき…

 

お庭を歩いていると春の訪れを感じます。

特に盆栽。

「かりん」など、ギュギュっと音を立てるように

新芽が顔を出しています。

 

2016年、今年最初に出逢ったご披露宴での思い出をご紹介いたします。

そのご披露宴では、

ご新郎さまが打合せ当初から決めていたことがひとつ。

かわいがっている後輩たちの奥さま方に

ウエディングドレスを着せてあげたい。

 

「彼らは結婚式をやらなかったから

きっとドレスを着たいだろうから…」と。

 

ラグビーをこよなく愛するご新郎さま。

ご披露宴には恩師・先輩・同期・後輩…

ありとあらゆるラグビー仲間が集結。

サプライズターゲットの後輩である

IさまとSさまは、奥さまはもちろんお子さまもご一緒にご参加。

 

ご新郎ご新婦さまの中座に合わせて

Iさまの奥さま・Sさまの奥さまをさりげなく会場外へご案内。

ここが一番重要だったのです!

とにかく誰にも内緒なので、奥さま方もご存知ない。

旦那さまには、この段階で絶対バレたくない!

 

ふたりの奥さま方には会場の外で

ご新郎ご新婦さまそれぞれから趣旨をご説明いただきました。

 

驚く奥さま方のお召しかえスタート。

 

実は、おひとりはお着物でご列席いただいていたので

ドレスをお召しいただくことは叶わなかったのですが

髪型を花嫁風にアレンジし、ブーケをお持ちいただきました。

 

そして迎えた再入場。

さすがにIさまとSさまは奥さま方が長時間席をはずしている事に

疑問を感じ始めていましたが、そこはお酒の力!ですよね。

 

まずご新郎ご新婦さまがおふたり揃ってご入場。

高砂へ到着されたところで…

「皆さま、会場後方をご覧ください!」

 

ゆっくりと幕が上がり

そこには、ふたりの花嫁が。

 

司会者であるわたくし、もちろん裏でその花嫁さまたちに会っていた訳ですが、

ステージからのご登場にただただ、感動いたしました…!

 

新郎さまの口から皆さまへご説明があり、

旦那さま方、I氏とS氏はステージへ。

旦那さま方の驚きようといったら!

サプライズ大成功でした。

 

そこにウェディングケーキが2つ運ばれてきて

夫婦揃って…

いえいえ、子供たちも一緒に

家族揃ってケーキ入刀!

 

新郎さまの目に光るものが。

そう、とっても涙もろい新郎さまだったんです。

ラグビーをやっていらっしゃるくらいだから

体格もよくて、どんっと構えていらっしゃるようにみえるご新郎さま。

自分で仕掛けたサプライズに

自分で泣いてしまうとっても心優しいご新郎さま。

そんなご新郎さまをあたたかく見守るご新婦さま。

 

会場中が惜しみない祝福をおくりました。

Iさまご家族にSさまご家族に、そしてご新郎ご新婦さまに。

 

ゲストの皆さまも

まるで我が事のように喜んでくださり、

とってもあたたかい披露宴となりました。

 

IさまSさまを含む、ラグビー仲間の皆さまは

その後、気合の入ったご余興をご披露くださいました。

 

花嫁のお手紙の頃には

ご新郎さまは号泣。

 

2016年、素敵な年となる予感のする、

そんなスタートのご披露宴でした。

 

披露宴って、ホントいいものですよ~

 

       司会:橋本 貴子

八芳園のお庭でも、かわいらしい七五三姿を見かける季節となりました。

 

着物姿が嬉しくて仕方ないあの子も

ちょっと窮屈で早く脱ぎたそうなこの子も

いつか花嫁になる時には八芳園へ帰って来てくれるかな…

そんな夢を抱きながら、スタッフも嬉しそうに見守っています。

 

数ヶ月前のご披露宴で、心ときめく出会いがありました。

 

ご新婦さまの姪っ子さん、お名前はNちゃん。

7歳です。

 

サプライズのお餅つきや、ご新婦さまのご中座のエスコート役など

Nちゃんは、出番がたくさんありました。

 

ご披露宴中、何度も司会台へお越しになり

「ねぇ、私の出番いつ?」

「何をやるの?」

「緊張するぅ~~!」

と終始かわいらしく興奮状態。

 

お餅つき姿もとってもかわいく、ご中座のエスコート役も
立派に務めてくれました。

 

その後も司会台へやって来て

「他に何やる?私、何かやりたい!」

と本当に愛くるしいNちゃん。

 

Nちゃん、お嫁さんになるとき、八芳園へ来てくれる?」

と問いかけたわたくし。

 

「うん!絶対来るよ!」

元気よく即答してくれました!

 

そして大きな目をさらに大きくして、何かを真剣に考えているNちゃん。

すると…

 

「でもね。私がお嫁さんになるまで、 お姉さん、いてくれる?」

「絶対いるよ!Nちゃん、待ってるからね!」

 

八芳園があり続けること。

私たちのミッションの重みを感じました。

 

ご新郎ご新婦さまにとって、大切な場所であると同時に

ここを訪れたお子さまたちにとっても、

花婿さん、花嫁さん姿の憧れの場所となっていると嬉しいなあと思います。

 

八芳園はこの場所にあり続けます、

あり続ける努力をします。

そして私は、司会台にしがみついてでも、

Nちゃんが花嫁となる日までマイクを持ち続けます。

 

全身で披露宴を楽しんでいるNちゃんの姿に、

私は、そんな小さな誓いをたてました。

 

Nちゃん!

お待ちしております。

 

 

披露宴ってホント、いいものですよ~。

 

 

                   司会:橋本 貴子

6月のご披露宴】

お庭の緑が

キラキラと輝くこの季節

 

先日

この季節ならではの

素晴らしい夕焼けに出会いました。

 

その日も朝から雲があつく

すっきりとはしないお天気でしたが

なんとかお庭でお写真も撮れ

ご親族様中心のあたたかいご披露宴が進行しておりました。

 

一旦ご中座され

ドレス姿で再入場された頃から

まるでお色直しに合せたかのように

空がほんのり茜色に染まり始め

みるみるうちに圧倒されるような夕焼けに。

雲の重なり具合

茜色の濃淡

迫ってくるような迫力

 

もうそうなったら大写真大会です!

お色直し整ったばかりの新郎さま新婦さま

窓際に立っていただき

親族みんなで写真!写真!写真!

 

ひとしきり写真を撮った方から

声もなくその景色に見惚れていらっしゃいました。

その時、その瞬間を共有できたご両家ご親族

スタッフ一同

なんとも言えない幸せに包まれました。

 

そのご披露宴では

もうひとつ思い出が。

 

新郎さまのおば様が

とっても素敵なお話しをしてくださったのです。

 

ご祝辞としてマイクの前に立ったおば様

「私は、N君(新郎さま)から

 とっても大切なものを預かっています。」

と話し始めました。

 

なんでも、ご新郎さまが小さい頃

親族皆様の集まりがあったそうなんです。

四角い長いテーブルを大勢で囲んで。

その周りを

幼いN君はぐるぐるぐるぐる走り回っていたそうです。

もう何回も何回も

この子、大丈夫かしら?って思うくらい。

 

「そしてピタっと止まって

 満面の笑顔でこう言ったんです。

 『みんないるから』

 ここでちょっと間があったんですよ。

 『みんないるから・・・・・まあるいね!』

 私は感激しました。

 四角いテーブルですよ。

 でも、みんないるとまあるいんです。

 1人ではまあるくなれません。

 2人いると小さなまるが出来ます。

 大勢いると大きなまるが出来ますね。」

 

おば様はそれ以来

何かの折にはこの言葉を思い出して

心の中で大切にされてきたそうです。

『みんないるから まあるいね!』

 

そしておば様はお話の後にこう仰いました。

「この言葉、ずっと私はお預かりしておりました。

 今日、この幸せな日に

 おふたりにお返し致しますね。」

 

笑顔で

頭上に

両手で大きなまるをつくって

お話を結ばれました。

 

あ~!この場にいることができてよかった!

と心から思いました。

 

6月に出逢ったご披露宴のワンシーンでした。

 

披露宴ってホント

いいものですよ~

 

    司会:橋本 貴子