ほうれん草の思い出… | 幸せ介護はハピネス♪ 出会い~幸せ~絆 そして信頼関係へ…

ほうれん草の思い出…

こんにちは(=⌒▽⌒=)渕辺ですにこ



インフルエンザA型が流行しています。


当事業所でも

訪問しているご利用者様にインフルエンザの方が発症しましたショック!

月曜日から土曜日まで毎日訪問している方で、「身体介護」となります。



同居のご家族様がいますが、就労しており

ケアに入る必要性がありますので、事業所としても対策は必要です。


2重のマスク着用し、予防衣を着ます。

手袋も装着し、ご自宅を出た後にはすぐ破棄するようにします。


ヘルパーには、小さなスーパーの袋に入れて密封するように指示。

手洗い・うがい・アルコールスプレー持参は勿論です。


ご家族様には上記の対応を行うことを

ケアマネさんから連絡入れてもらうことに・・・。



どちらにしても訪問するヘルパーへの感染も予防するために必須。



実は、この件については、朝の訪問したヘルパーから緊急で電話の報告があり

その後、透析で通院している病院から

ハピネスへ「インフルエンザ」であることの電話があったのです。



それから、担当されているケアマネさんへの電話連絡を行いました。

病院には、「インフルエンザ」であることをご家族様へ早急に電話していほしいと

伝えました。⇒訪問は30分の予定であり、その後は夜までお一人になります。



こんな時に・・・

報告・連絡・相談の重要性と、各関係機関との連携を考えますねぇ~。




一昨日の夜・・・

ほうれん草とベーコンのバター炒めを作りました。



根っこの赤い部分を見ながら思い出したことが一つ・・・



千葉に住んでいた時・・・

私が特養に勤務してケアマネジャーとして勤務していた頃の思い出です。



その頃私は、

在宅介護支援センターと特養の居宅介護支援事業所のスタッフとして勤務。


在宅介護支援センターでは、市役所の担当の方と連携を図り、

地域で住んでいる

高齢世帯や独居の方の実態調査を定期的に行っていました。


民生委員さんの活動も活発で

担当地区にお住まいの方の相談を市役所にされ

必要に応じて、地区担当のCWさんや保健師さんがご自宅へ訪問していました。


その中に在宅介護支援センターで働く私たちが連携を図り、

各自が役割分担を果たしていくというスタイル・・・



特養には平成8年医務室のNsとして入社。

その後、平成10年に在宅介護支援センターに異動となったのです。



平成12年4月から介護保険が始まりました。


在支と居宅のケアマネの2つの仕事を掛け持つのはそれなりに大変でしたが、

自分なりの仕事の目標があり楽しかったです。


介護保険が始まる前から

市の動きとしては準備が始まっていました。



人口10万人くらいの小さな市でしたが

高齢福祉課のCWさんもお仕事に熱心で

地域住民の方にも信頼されていました


その頃、在宅介護支援センターが中学校区に全てできた時期でした。



在支は、市から委託事業として行っていましたが

介護保険と同様に地域の方たちが

「在宅介護支援センター」という存在をご存知ではありませんでした。


+在宅介護支援センターの存在を民生委員さんや地域住民の方に周知して

いただくことが大切なように感じたのです。


月に一回、在支の会議がありました。


在宅介護支援センターが中学校区に全て揃い、

まずは、「在宅介護支援センター」という存在を

地域にお住まいの方に広める必要性がありました。


私の心の中では、

自分たちの活動をどのように皆さんに知っていただき、

介護に困った時に相談できる場所であることを周知していただくには

どのようにしたらいいのかを頭の中でいろいろ考えました。


広報誌に出すこと・・・

老人会に参加させていただくこと・・・


他にもっと良い方法はないかと考えた時に思いついたのが!?



民生委員さんと在宅介護支援センターで連携を図れないだろうか?



民生委員さんは、定期的に会議を開催しています。

そこに高齢福祉課の方に同席していただき、あいさつ回りをしました。


初回は、市役所のCWさんに同席していただいてご挨拶に行きました。


その時には、知っている民生委員さんもいましたが、多数の方は・・・

空気が全体的に重く、「この人たち何?」を感じるくらいでした。



私たちの業務同様に民生委員さんにも守秘義務があります。

その為なのか業務を理解していただくのには時間を要したのを覚えています。


地区ごとに行われる民生委員さんの会議に参加して、

地域でお住まいの方で対応に困っているかたの掘りおこしです。


介護についての相談などを在宅介護支援センターでも協力したい・・・

民生委員の方は、その地域にお住まいの住民でもあります。


介護の身近な相談窓口を目指して地域に貢献したい気持ちがあったのです。



最初は、やや敬遠された形で民生委員さんの会議に参加していましたが

徐々に在支の存在を理解してくださって何かあると民生委員さんから

お電話や施設に来所され、ご相談してくださる機会が増えました。


結果的には、この提案が功をなし、民生委員さんとの連携が図れるようになり

民生委員さんの会議に参加させていただき

いろんな質問や介護相談の窓口が開かれたのです。



介護に困った時にどこに相談すればいいの?

日常生活で困っていてもどうすればいいのか?わからない方は大勢います。



病院勤務⇒特養の医務室⇒在宅介護支援センターに異動しましたが、

業務の内容は、今までと全く違う職種でしたので

戸惑いがあったのは事実です。


しかし、自分で納得した上で異動の打診があった時に承知したのですから、

自分の責任は最後まで全力を尽くしたいと心に決めました



丁度・・・

その頃、市の地区担当の保健師さんから介護相談がありました。



お一人暮らしの80代の女性。



月に一回はご自宅へ訪問しているが、お風呂も入っている様子もなく、

お食事も食べているのかどうか?わからない・・・


介護保険の申請を勧めているが、ご本人の拒否があり困っている。



その後、

地区担当の保健師さんとそのご利用者様宅へ訪問することになりました。


ご自宅へ訪問すると大きな敷地内には畑があり、

平屋の古い家屋にお一人でお住まいでした。



玄関で声をかけると、奥の部屋から右手でズボンを抑えながら歩いてくるS様。

ニコニコと笑う姿が印象的でした。



家の奥に入らせていただくと、

台所の床には30×30cm位の大きな穴があります。


衣類は、タバコの焼け焦げで穴があり、ズボンはゴムが切れています。

⇒玄関に出てこられた時にズボンの片側を持って出てきた理由はこれでした。



髪の毛は、ベトッとしていて伸び放題・・・

お顔もやや汚れている感じです。


保健師さんもこの状態を見て

このままにはしておけないと、ずっと訪問してました。


保健師さんと訪問した理由としては、


渕辺

この地域が担当で介護相談で一軒一軒回っているんですよぉー


S様

そうかね・・・私は大丈夫だよぉ」ニコニコ(≡^∇^≡)


渕辺

でも…ここはスーパーとか遠くてお店まで遠いし、買い物するのも大変でしょ。

今は、介護保険って言うのがあって申請するとサービスが受けられるのよ。

一人暮らしだし、

何かあった時に手伝ってもらえるように手続きしたらどうかしら?」


S様

そうかな~!?」 保健師さんの顔を見る目



保健師さん

私もそのほうがいいと思うわ~


S様

じゃ~やろうかなぁ~


割とすんなりOKが出て、保健師さんもびっくりしていました。

注)悪徳商売ではありませんからご安心を( ̄▽+ ̄*)



ご本人様・・・認知があります。

申請用紙は準備してましたから、用紙にお名前を書いていただきました。



同市内に親戚の方が住んでいる情報を聞いて、

その日のうちに保健師さんと2人でお電話してから親戚の方の家に行きました。



ご親戚といっても普段から交流があるわけではなく、

家の中の現状もあまりご存知ではなかったようです。


ご親戚の方から、S様には養女の方いることを聞きました。


しかし、その養女さんが問題で・・・

S様の年金を無心に来られるそうです。


年金月は偶数月ですが、その月になるとお金を借りに来ることと

ご近所の方からも借金しており、S様自身も困っている様子であるとの情報。



介護保険のサービスは一割負担があります。

当然に、日常生活を送る上でも生活費は必要になるのです。


S様の年金は、お一人暮らしを行う上では十分にありました。

しかし、娘さんがお金を無心する際、ほとんどのお金を持っていってしまうので、

S様の生活があのような状況になってしまうのだということがわかったのです。


認知があり、娘さんのことは可愛いので困っているといえば、

手を差し出すS様がいます。


ご親戚の方もどういう風にすればいいのかは困っていたようでした。



お話に中では、養女さんには子供さんがおり、

隣の市に住んでおられます。


しっかりと家庭を築き、養女さんとは絶縁状態であることをお聞きしました。


ご親戚の方から連絡先を聞いて、お電話を入れました。


事前に

ご親戚の方からも連絡を入れていただいていたのでお話はスムーズでした。

私たち自身は他人であり、第三者ですから金銭管理はできませんので、

最終的にはお孫さんが金銭管理をしてくださることになったのです。



認知があり、金銭管理も難しくなっているS様・・・



日常生活にも支障はきたしていますが、

ご本人様の自覚はありません⇒良くあることです。



ご親戚、お孫さんの同意を得た上でサービスはスタートしました。


年金も限られた中でのお金になります。


初回訪問の時、台所の床を見たら大きな穴が気になりました。


業者さんを入れれば修理はできますが、

何とか安価でできないだろうか?と考えました。



どこの市でもボランティア活動をされているグループがあります。

その情報から・・・あちこちに電話をかけてようやく見つけました。


材料費のみで床の穴を防いでくれるボランティアさん・・・

とても良心的な方々でした。


見積もりに立会って材料費の予算を立てていただき修理。

勿論、お金のかかることですからお孫さんの了承を得てから実施。


申請と同時にサービスはスタートし、契約は、お孫さんと行いました。


何度か訪問しているうちにS様も私のこと覚えてくださいました。


衣類に関しては、家にあるものを全て見てみましたが全て穴が開いていたり、

ズボンのゴムがない・・・切れているものばかり・・・


さてはてなマークどうしょう・・・・



思いついたのが自分が働いている特養です。


特養には、衣類の寄贈が時々ありました。

その洋服を少し分けていただくことにしたのです。


寮母長に相談したら、快く快諾してくれました。


分けていただいた衣類をご本人様に届けるとすごく喜んでいただきました。



ご利用されたサービスは・・・

訪問介護

通所介護

ショートステイ



しかし・・・外に出すのに数年間入浴していないS様

どこかでお風呂に入れる必要性があったのですが、

自宅のお風呂は壊れています。

※ご本人様は、家で2、3日おきにお風呂に入っているといいます。



再び、寮母長に相談して、施設の個別浴を借りることにしました。


入浴に入れるのは私です。


ご本人様に

素敵なお風呂があるから一緒に行きましょう!

誘いました。


スーツからジャージに着替えて、入浴介助。


久しぶりに入浴してであろうS様はとても嬉しそうでした。

注)この件に関しましては、

とてもイレギュラーな対応なので、誤解がありませんように・・・



訪問介護では、調理と掃除を依頼。

しかし・・・

私のミスだったのですが台所の床を見たのに食材の確認をしませんでした。


冷蔵庫の中には賞味期限が切れたものがあり、

調理するのにも食材がなかったのです。



訪問を依頼した事業所の責任者からお電話がありました。


責任者

調理をしようと思ったのですが、食材がなくて困ったんです。

でも・・・畑を見たらほうれん草があったので

そのほうれん草を畑からとっておひたしにしました。」



渕辺

エェッー、そうなんですか?申し訳ありませんでした。」


お米はあったのですが、調理に使う食材がない中で

敷地内にある畑から

ほうれん草を取っておひたしにする発想…

すばらしいです。



その後は

食材のお金としてヘルパーさんにお買い物をお願いすることにしました。


それから、ほうれん草を見るたびに私の脳裏によぎるのは、

穏やかで優しい顔をしたヘルパーステーションのサ責さんの顔と、

S様の笑顔です。



これが本日のテーマ・・・

私の「ほうれん草の思い出」です。

サービスを導入するようになり、

S様の生活は安定し

在宅サービスを利用しながらその後、施設入所されました。


ひとなつこい顔で、笑顔を振りまくS様は、どこにいってもみんなに好かれます。

私もS様のことが大好きでしたドキドキ





PS

一度だけ、養女さんが特養にショートステイで入所されているS様のところへ

面会に来られました。


サービスの導入時はお孫さんが全て行いましたので、

私から娘さんへのアプローチはしたことがありません。


金銭管理のことを娘さんから聞かれましたが、

お孫さんに一任していることをご説明しました。


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