介護保険と自費（おたすけ隊）

おはようございますヾ(＠°▽°＠)ﾉ渕辺です

日曜日の昼下がり・・・

お昼ごはんを食べて、ウトウト眠たくなった時間に一本の電話が入りました。

宅急便の方から

「着払いの荷物をこれから届けます」とのお電話でした。

荷物が届き、玄関に行くと・・・

宅急便の方

「日曜日なのに、大変ですねぇ～。

　　　ずっと、お仕事なんですか？」

渕辺

「そうですよ・・・デイサービスはお休みですが、

訪問介護は仕事があるんです。」

宅急便の方

「介護の仕事は大変だって聞くけど・・・」

渕辺

「そんなことはありませんよ・・・o(^-^)o

私からみたら、宅配のお仕事のほうが大変に見えますよぉー

いろんなお宅へ荷物をお届けするんだから大変でしょ？」

宅急便の方

「そうですねぇ～、玄関に立った時にお客さんの反応を見て、

話し方や対応を変えるようには工夫しているんですよ～」

お仕事には、それぞれ大変さがあります。

ひと時の時間でしたが、違う職種の方とお話をしました。

以前、ケアマネをしていた時に、

慢性腎不全で透析に週３回通院していた方がいます。

宅急便のお仕事は出来高制なので多くの荷物を届けるのに、

休みも摂らずトイレに行くのも我慢・・・。

その後、働き過ぎで体調を悪くされ５０代半ばで仕事を辞めることになり

透析に通うことになったそうです。

糖尿病から慢性腎不全に方もいますが、

体への負担が大きくなり腎臓を悪くして、

透析治療が必要になることもあるので皆様ご注意を・・・。

本日は「介護保険と自費（おたすけ隊）」のお話をします。

先週の木曜日に「介護相談の電話」がありました。

お電話は、ご本人様からで

「一ヵ月半前から、ぎっくり腰で動けないんです。

家の中の掃除ができなくて、家の中が大変なことになっています。

市の情報誌でそちら（ハピネス）を知ったんですが

お願いすることはできますか」

５０代の女性でご家族様と同居です。

介護保険に申請はしておらず、病院も近くのクリニックに一回受診しただけ

受診の結果は・・・

「年齢相応ですね」との診断。

お薬処方なし、その後は病院受診していないそうです。

お話の内容を聞いて、

再度、他の病院でいいから受診をしてみることをお話しました。

同居家族がいらっしゃる場合・・・

生活援助のケアでは入ることはできませんし、

台所は家族との共有部分ですから公的な制度を使っての掃除はできません。

そのことをご本人様にご説明しました。

どちらにしても自費（おたすけ隊）の利用になりますので、

電話では、そのことを説明しました。

介護保険と併用の場合

１時間　1,575円(税込み)ですが

単体の場合

１時間　2,100円（税込み）になります。

先に金額を提示しておかなければ、誤解を招きますし、

お金のことですので、きちんとした説明は必要になります。

訪問は、Kヘルパーと伺えるようにし、翌日の金曜日のお昼過ぎにしました。

先日のブログで道に迷っていった時の新規の方です。

ご希望の掃除の場所は台所です。

荷物が散乱し

腰痛があるご本人様が生活するには危険を伴うような感じです。

限られた時間で業務を遂行するために、打ち合わせは手短にして作業を開始。

Kヘルパーが中心となり、片づけをして私は、ゴミを分別しながらご本人とお話。

市販のコルセットはあるが装着ができないとおっしゃるので、

コルセットの使い方と指導をしました。

短めのコルセット・・・

腸骨（腰骨）の部分に下が当たるようにします。

ご本人は、後ろにある支柱部分が刺さるのではないかと心配していましたが

「それは大丈夫ですよ～」と説明。

私が、後ろから説明をしながらご利用者様にコルセットを装着しました。

装着方法に誤りがあり、ご自分では装着できなかったようです。

お電話でも説明しましたが、

一ヵ月半も同じ状況で辛い思いをされているのであれば、

病院受診して診断を受けること、

きちんとした治療やお薬の処方をしていただくことが優先

であることを説明しました。

※ご本人様には、私が看護師であることは説明すみ。

今回のお掃除は一時的な手段となります。

動けなくなった今・・・ご利用者様が優先すべきことは

やはり、病院受診です・・・。

５０代だと介護保険では、「第２号被保険者」となりますから、

介護保険での

特定疾病に該当するかどうかも診断をうけなければ申請はできません。

自費は介護保険に利用料金よりは高くなります。

誰しも・・・高い金額よりは低い金額のほうがいいと思うのです。

しかし、

今回のご利用者様のご要望は介護保険が使えたとしても対象外になります。

なぜならば・・・同居家族との共有部分であり、

ご本人様ができないとしても他のご家族様ができることだからです。

Kヘルパーと２人で、きっちりと一時間・・・

大まかな荷物の片付けとゴミの分別ができました。

ケアの途中で娘さんが帰ってこられ、ワンちゃんを散歩に連れて行かれました。

娘さんにご挨拶した後、

渕辺

「ゴミを分けて袋が沢山でました。

お母様はかなり腰が痛いようなので

　　後で娘さんのほうでベランダに出していただけますか？」

※ご本人様がベランダに出すとおっしゃっていたので・・・。

そうお願いしました。

娘さんも「わかりました。」とのお返事。

その後・・・

土曜日、日曜日とご本人様から何度かお電話がありました。

ご利用者様

「主人と相談したんですが、

　　今後、介護保険でお掃除お願いできませんか？」

台所のお掃除に関しては、ご満足いただけたようなのですが・・・

お電話で・・・訪問して・・・

ご様子を見た限りでは、介護保険の申請をしたとしても

ご本人様のご希望（台所、押入れの掃除）は、介護保険での対応は無理です。

介護保険の中の訪問介護の仕事は、お手伝いさんではないので

何でもありというわけには行かないのです。

ご本人様は、ご主人が６０歳過ぎであること就労していることを説明されました。

そこで・・・

渕辺

「○○さんがお一人暮らしの状況であれば、

介護保険の申請をして認定を受けそれで訪問介護を利用するならば、

「生活援助」としてお掃除にも行けます。

でも、現状は台所はご家族様、皆さんの共有部分であり、

同居されているご主人様、娘さんが腰が痛くて動けないお母様のために

台所のお掃除を代わりに行うことはできますよね？

介護保険の訪問介護はお手伝いさんと同じことはできないんです。」

ようやく・・・上記のご説明で納得していただけました。

ご本人様がお困りなのは重々承知はしているのですが、

ここはやはり、できないこととできることの説明をしっかりと行う必要があります。

今回の訪問は、２人で訪問して手分けして１時間でケアを終了しました。

利用料金は、２人分の利用料金ではなく、一人分の利用料金です。

ご利用者様が

「２人分ではないんですか？」　とおっしゃいましたが

渕辺

「料金は１人分で大丈夫です。

でも・・・

次回、同じ位の状況だと

一人では、１時間半から２時間はかかると思います。

自費で対応するにしても時間をあけると

その分時間もかかると思われます。

そのことをご了解していただけると助かります。」

事前の説明とご本人様の理解は重要。

実際、介護保険の中でもこのトラブルは以外に多いのが現実。

訪問介護を経験しているヘルパーさんもよくわかると思いますが、

一人のご利用者様に対して何人かのヘルパーがケアに入っているとします。

一人のヘルパーが時間が余ったからといって、

ケアの依頼と違うことを行なってしまったり、

エアコンのフィルターなどの掃除をしたり、雨戸の内側を拭いたり・・・

やってはいけないことを悪気なく行なってしまうことがあります。

ご利用者様から見ると、そのヘルパーさんは良い人で

頼んでもやってくれない人は、良い人には見えません。

ヘルパーとして働いている方の中にも

同じような経験ををされた方も多いのではないでしょうか

ハピネスでも他事業所からの引継ぎで同じような経験があります。

勿論、その場でご説明をして

「自費のケアになるんですよ」

とお話をしても

長年その形でケアを受けていたご利用者様が理解するのは困難。

当然のことです。

すごく残念なことになりますが、大抵その場合、

ハピネスは、サービスが打ち切りになってしまうことが多いです。

基本的な介護保険の訪問介護のケア・・・

緊急性を帯びた場合、グレーなケアはハピネスでもありますが、

それを当たり前のように行うのではなく

そうならないようにするための工夫と対策を立てることは必要です。

また、ご利用者様・ご家族様が納得できるような説明を十分行う事。

ご理解を得られないと一歩通行になってしまいます。

訪問介護の事業所としては、ヘルパーに対する教育・指導も要となります。

事業所が理解していても訪問するスタッフが理解できていないといけません。

その為に、担当のケアマネさんとの報告・連絡・相談は重要な事です。

ご利用者様、ご家族様、担当ケアマネジャー、各関係機関の連携を保ち、

よいサービスが提供できるようにこれからも努力していきたいと思います。

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