僕は学生時代、親元を離れ、
寮で下宿生活をしていました。
毎月決まった額の仕送りは
両親が送ってくれていました。
遊ぶお金が欲しくて、
アルバイトもやっていましたが、
足りなくなると、母親へ電話し、
財布を落としちゃったから・・・
バイクが故障したから修理代を・・・
などと嘘をついては、
お金を送ってもらっていました。
それから7年後に母親は他界し、
先日、父親から一冊のノートを
手渡されました。
それは母親が綴っていた日記でした。
○月×日
3万円送る。
理由を言っていたが嘘。
○月△日
2万円送る。
きっと今回も嘘。
僕はそれを見たとたん
涙が止まりませんでした。
母ちゃんわかってたんだね。
嘘とわかっていても、
送ってくれていたんだ。
本当にありがとう!
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これは、私の尊敬する方の
実話をもとにストーリー化しました。
この方はことあるごとに
私にこう言います。
「かねやんはいいよな
ありがとうって言える
母ちゃんがいるもんな
俺なんか言いたくても
言えねえもんなあ」
「もっとありがとうって
言っておけば良かったな」
とも言います。
両親に感謝してても
言葉で伝えることの
大切さをいつも学ばさせて
頂いています。
『生んでくれてありがとう』
『生まれてくれてありがとう』