●<交通事故>自転車が突然右折 バイクに逆転無罪 大阪高裁 | ニュースで法学

●<交通事故>自転車が突然右折 バイクに逆転無罪 大阪高裁

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<交通事故>自転車が突然右折 バイクに逆転無罪 大阪高裁

 大阪府大東市で03年12月、バイク運転中に自転車と衝突し大けがをさせたとして業務上過失傷害罪に問われた滋賀県甲良町の整備工の男性(23)に対し、大阪高裁は8日、罰金8万円とした1審・枚方簡裁判決を破棄して無罪を言い渡した。追い抜こうとした自転車の突然の右折が“想定外”だったかが争点。仲宗根一郎裁判長は「自転車の男性(当時57歳)は予測できない行動をとるような年齢ではないのに右折した」と述べ、整備工の男性に注意義務はなかったとした。
 判決によると、整備工の男性は03年12月8日午前10時25分ごろ、中型バイクを運転して同市南新田の交差点を青信号で進行。やや左前方を走っていた自転車が、突然信号を無視して右折してきたため避けきれずに衝突した。自転車の男性は転倒し、左手首を骨折する全治半年のけがをした。
 過失犯の予見可能性の判断では、対象者の年齢が考慮される場合があり、今年7月の1審判決は、自転車の男性が「高齢」だったことを理由に「整備工が自転車の進路変更を予測する義務を怠った」と判断。弁護側は控訴審で「57歳は高齢というにはまだ若い」などと反論していた。【山本直】

(毎日新聞) - 12月9日3時7分更新

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061209-00000023-mai-soci より