●<宮崎談合>県出納長を逮捕 競売入札妨害容疑で | ニュースで法学

●<宮崎談合>県出納長を逮捕 競売入札妨害容疑で

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<宮崎談合>県出納長を逮捕 競売入札妨害容疑で

 宮崎県発注の設計業務を巡る官製談合事件で、県警は29日、県出納長、江藤隆容疑者(63)を競売入札妨害容疑で逮捕した。同容疑で逮捕された県土木部長の藤本坦(ひろし)容疑者(59)の供述などから江藤容疑者の談合への関与の疑いが浮上し、福島、和歌山両県に続く大型談合事件に発展した。県警は江藤容疑者が建設情報コンサルタント「ヤマト設計」(東京都)に受注させるための「天の声」の伝達役だったとみており、安藤忠恕(ただひろ)知事の関与についても捜査を進める。
 調べでは、江藤容疑者は藤本容疑者らと共謀し、05年11月16日に指名競争方式で実施された鰐塚(わにつか)山(宮崎市)災害復旧関連の橋りょう設計業務入札に際し、ヤマト設計が有利な価格で落札できるように談合した疑い。ヤマト設計と県内4社が指名され、同社が予定価格の94・2%に当たる724万5000円で落札した。江藤容疑者は「おおむね間違いありません」と話しているという。
 入札2日前にヤマト設計側が他の指名業者に「天の声が出た。うちが取る」と通告し、これに反発した業者らが宮崎土木事務所長だった柴岡博明容疑者(58)=現・土木部次長=に確認したところ、「今回はヤマトに取らせるように」と返答していたことが分かっている。
 一方、県警の調べで、、江藤容疑者は05年5、6月ごろ、出納長室で藤本容疑者に対し「05年度中に出来るだけ多くヤマトに仕事を取らせろ」とヤマト設計のための受注調整を指示していたことが分かった。
 藤本容疑者がヤマト設計に受注させる業務を選定し、部下の柴岡容疑者にヤマト設計が落札できるように工作を指示していたとされる。
 また、ヤマト設計を巡っては、社長の二本木由文容疑者(56)が、安藤知事に知事公舎で面会し、業績不振を訴え、受注依頼をしていた。一方、江藤容疑者の出納長就任(03年11月)から間もないころ、二本木容疑者が出納長室に営業に訪れ、知り合ったという。
 江藤容疑者は毎日新聞の取材に「設計業務の入札については一切知らない。指示もしていない」と関与を否定していた。江藤容疑者は67年に県庁入り。県東京事務所長や企画調整部長を経て03年11月に出納長に就任した。

(毎日新聞) - 11月29日20時49分更新

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061129-00000105-mai-soci より