- 冷たい校舎の時は止まる (上) (講談社ノベルズ)/辻村 深月
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- 冷たい校舎の時は止まる (中) (講談社ノベルズ)/辻村 深月
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- 冷たい校舎の時は止まる (下) (講談社ノベルス)/辻村 深月
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辻村深月さん『冷たい校舎の時は止まる』
辻村さん、いきなり『スローハイツ~』から入ってしまったのだけど、
「辻村作品は刊行順に」というアドバイスをいただいたので、順番に。。。
(かおりさん、ありがとうございます!!)
前回『スローハイツの神様』の読み始めは
甘酸っぱすぎて馴染めないかも…って思ったのに、
今回は意外に早く入り込めたのは何でだろう???
世代はもっと若いのに。。。
学生…中高校生時代の心の痛み。
私も思い当たることはたくさんある。
今になってしまえば、
ああ…そんなことで悩んだな…なんて思うこと。
でもあの頃はそれが苦しくて、
大人の世界に行けばこんな苦労しなくていいのかも…なんて
勝手に思って早く大人になりたかった気がする。
でも。
大人の世界も大して変わらなかったなぁ…
変わったことといえば、
ほんの少し自分が器用になったことと、鈍感になったこと。
生きる世界が少し広がったこと。
あの頃の自分がいた世界より、
世界はずっと広くて、その気になれば自分の意思で出られるんだってこと。
だから…
道は行き止まりじゃないってこと。
中盤あたりから、なんだか、もうかなり追い詰められてきて
しかも急にホラーチックな場面が出てきたりして
読んでいても精神的にきつくなってくるけれど、
最後にあたたかい風が吹くあたり、
辻村さんの魅力だなぁ。。。
読んでよかったと思わせてくれる。
ただ。上中下の3冊にするには、ちょっと長かったかも…
途中なんだかもったいない気がした。
さて、記憶が薄れないうちに次も。。。
せっかくリンクしてても忘れちゃって気づかなかったらもったいないし。
(↑よくやる。)