2009年より所謂「大学全入時代」に突入したという。大学の定員数より、大学進学希望者の方が少ないという、つまりは大学を選ばなければ、希望者は全員大学生になれるということを意味する。


同じくして、大学卒業生の就職内定率は70%程度という報道がされている。


私は、今年50歳になるが、私の大学受験期は、一流大学に入れば、卒業後はほぼ一流企業への就職は保障されていた。つまり、大学受験が、一生の大きなウエイトを占める時代であった。


今は違う。業界の盛衰も激しく、一流会社でも倒産の危機は常にあり、運よく会社に残れたとしても、終身雇用の要素はかろうじて残ってはいるものの、給料は上がらないという時代に突入している。


国公立大学とほんの一握りの一流私立大学には、まだかつての面影が残っているものの、以外の大学には悲壮感が漂っている。


これからの大学生は、学生時代に何を研究し、どういった資格やスキルを持っているかが、さらに大きくクローズアップされてくると思う。有名大学卒業の履歴だけでは、何も始まらないという厳しい時代に突入したようだ。