ハワイ編 [３]

ハワイについてから入国審査．

これは特に問題なくパスしました．

そこから送迎バスに乗ってDFS（免税店）に到着．

なんでも，ツアー客のために説明がされるそうなのです．

いやぁ，至れり尽くせりですな．

「じゃあ裕之君，私はこっちの手続きをしておくから，説明は聞いておいてね」

「うーす」

という訳で説明会へ．

廊下で他の人が待っていたので，そこで待つのだろうと思って待っていると．

「ちょっと裕之君，何してんの」

「…え？」

「説明会はこっち．もう始まってるよ」

そうして指差したのは私のすぐ後ろにある部屋の入り口．

聞いてないよセニョリータ

いや，実際に私は聞き漏らすことが多いが（汗

そして慌てて部屋に入ると既に大勢の人が．

――それでは次のページをご覧下さい．

女性のナレーションが部屋に響きます．

…え？次のページ？

ページどころか，どの冊子かも知らないんですが

軽くパニくる私．

智美はため息一つついて資料を取り出し，要点にマークをつけていきます．

結局私は何もしてません

減点しまくり…（涙

部屋を出てから智美が言います．

「もう…裕之君しっかりしてよ…」

「…ゴメンナサイ」

情けない…

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智美のジト目攻撃に晒されながら，着いた先はヒルトン・ハワイアン・ビレッジ．

複数の建物で構成される巨大なホテルです．

早速チェックインして部屋へ．

荷物は空港から発送したため，遅れてやってきます．

---

智美は化粧直しのため，一旦浴室へ．

私はその間，今後の予定をチェックします．

予約を入れている代理店に電話して予約状況を確認します．

今こそ私の英会話を見せつける時！

（注：誰も見てません）

プルルルルル…カチャ．

――Hello. This is ○○○○. May I help you？

（こちらは○○○○です．ご用件をどうぞ）

「へ，へろー．ぢすいず裕之．きゃないすぴーくぢゃぱにーづ？」

（こちらは裕之です．日本語でお話したいのですが．）

英語じゃないのかよ

いろんな意味でゴメンナサイ（涙

――はい，どうぞ．

「先日予約させていただいた裕之と申します．予約状況の確認をしたいのですが…」

ハワイは日本人観光客が多い事もあり，多くのスタッフは日本語が堪能です．

おかげで難なく予約確認を終える事ができました．

全ての予約確認を終え，一息ついたところで智美が化粧直しを終えて浴室から出てきました．

「予約確認は終わらせておいたから」

「え，ホンマに？ありがと～♪」

さっきの減点分，ここで稼がないとな（汗

そんな私の思惑を知ってか知らずか．

智美，さっきまでの機嫌を直してくれたようです．

私たちは気を取り直して，再度町へと出向くのでした…．

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