名称「モラハラ」の意義 [7] | 半三本のカンフル日記

名称「モラハラ」の意義 [7]

まずは,皆様にお詫びがあります.


このシリーズが回を重ねるにつれ,様々な話題や例を紹介しているために,本筋が見えにくくなってきているように思います.


このままでは,私の主張がぼやけ,伝わらなくなってしまいます.


ですから,今回は最初に結論を言おうと思います.








皆様にお願いがあります.

もし,「私はモラハラを受けているのでしょうか?」といった相談を受けましたら,相談者の立場に立った考えをして下さい.


もし,「私はこんなことをされている.相手はモラハラ加害者か?」と聞かれましたら,まず相談者の心情を確認・理解して下さい.


つまり,全ての論点を相談者に置いて欲しいのです.





逆に,これだけはしないで下さい.


もし,「私はモラハラを受けている」と相談されたときに,「そいつは間違いなくモラハラ野郎だ」と決め付けないで下さい.


もし,「こういった人はモラハラですか?」と聞かれた時に,心理学や学問上の専門用語や難解な表現を使わないで下さい.


つまり,相手を加害者と決め付けたり,小難しく表現しないで欲しいのです.








以前にも触れましたが,モラハラという概念はまだまだ社会的に認知されていません.

そして認知されていない以上,予備知識を持っていない人がほとんどなのです.


ましてや,この分野における学術的な知識は,ほとんどの人は持ち合わせていないでしょう.


だからこそ,それらの人々の立場に立った考えが必要なのです.




相談の中心は何ですか?


…相談者です.


相談者が聞きたいことは何ですか?


…自分がどのような環境に置かれているのか,です.




この観点に立った時,加害者に対する解説も,複雑な定義づけも,ましてや難解な学術用語必要ありません.


次のポイントをおさえるだけで事足ります.




1:貴方が受けているのがモラハラかどうかについては,こう思います.


2:だから,貴方はまずこうするべきです.




相談者は,自分の環境に不安を感じています.


このままでは駄目になってしまう…そんな危機感があります.


そんな中,相手の説明や高尚な学問など,悠長に聞いてられません.


そこにいると危険だ!逃げろ!」の一言で十分なのです.




そうして相談者が「モラハラ被害」を自覚したとき…そのときに初めて相談者=モラハラ被害者,相手=モラハラ加害者の構図が成立するのだと思います.


逆に,難解な用語を用いて延々と説明されても,相談者は訳がわからないまま帰っていってしまいます.


それでは手遅れになってしまう恐れすらあるのです.








私はこのシリーズにおいて,一貫して「全員が正しい知識を身につける必要がある」と訴えてきました.


こと「モラハラ」において,正しい知識を身に付けるには,以下のようなものが妨げになっていると思います.




ひとつめは,モラハラかどうかを判断する,具体的かつ明確な基準が存在しないこと.


ふたつは,モラハラを定義・説明するためには,難解な用語が必要になることが多いこと.


みっつめは,モラハラが理解されにくいという社会的背景があること.


よっつめは,上記3つの理由から,未だモラハラが一般に広く認知されていないこと.




上記の要素を踏まえた上で,私は考えました.


予備知識を持たない人「」,モラハラを伝えるには…?


予備知識を持たない人「」,モラハラを伝えるには…?


色々悩んだ末,発想を転換してみることを思いついたのです.



すなわち,「予備知識の必要ない考え方ができないものか?


要は,名称「モラハラ」の敷居を低く,わかりやすくしてやろう,という発想です.


その発想を前提としたときに,これまでお話してきたような考え方になったのです.


つまり,私がここで言う「正しい知識」とは,モラハラ関係の用語でも定義でもありません.


素人がモラハラを早期発見するための知恵なのです.








長くなりましたが,ようやく折り返し地点に辿り着きました.

次回からはいよいよ,次のポイントである「ハムラビ法典を真っ向から否定する」という部分に触れていきたいと思います.


この部分は,「モラハラとはこんなもの」という,モラハラの定義や判断基準に関わってきますので,なるべく丁寧に触れていきたいと思います.




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