名称「モラハラ」の意義 [6] | 半三本のカンフル日記

名称「モラハラ」の意義 [6]

先日,このような話を耳にしました.



Aさんが電話で話をしていて,相手方であるBさんの応対が悪かった為に注意をしたら,「あなたのやっていることはモラハラですよ!」と非難されたそうです.



私は,この件に関して二つの問題点を指摘します.


まず一点は言うまでもなく,Bさんの発言です.


そしてもう一点は,非難された時のAさんの反応です.


この二点は,AさんとBさんが共に「モラハラについて十分な知識を持ち合わせていない」点で共通していると思うのです.


十分な知識が両者にあれば,少なくともAさんは「それはモラハラだ」と言わないでしょう.


同様に,Bさんも「それは違います」と言い返すことができるでしょう.


つまり,モラハラに関する知識は,被害者だけが持てばいいという訳ではないのです.






この話は人から聞いた話ですので,実際の会話の内容はわかりません.


そのため,モラハラだと断定するには情報が少なすぎます.


しかし,私は「おそらくモラハラではないだろう」と考えます.そう考える理由があります.


それは以前に私が主張したように,「モラハラ環境とモラハラ状態がそろって,初めて加害者が存在しうる」と考えているからです.

(他にも考えている事はありますが,それは後日説明させて頂きます)


私がもしBさんに「モラハラだ」と言われたら,こう聞き返すでしょう.




貴方は今,私に追い詰められていますか?


今,貴方に逃げ場はないのですか?


私が何か言うたびに,貴方は極度の緊張や恐怖感を感じますか?









以前檻に閉じ込めた犬の実験を紹介しましたが,犬だって最初は逃げようとします.


しかし,どうやっても逃げられないと思い知ったとき,逃げることを考えなくなります.


私はこれを「モラハラ状態」と名付けました.


一方で,Bさんは少なくとも,「それはモラハラだ」と非難しています.


相手を非難するということはつまり,抵抗していると言えるでしょう.


相手を攻撃するのも逃げるのも,自らの身を守るという意味では同じことです.


その意味では,Bさんはモラハラ状態ではないと思います.



以上の話を要約すると,こうです.



1:Bさんはモラハラ状態ではない


2:つまり,Bさんはモラハラ被害者ではない


3:故に,Aさんもモラハラ加害者ではない




もう少し言い換えましょう.


モラハラ加害者がいるから,モラハラ被害者がいるのではない.


モラハラ被害者がいるから,モラハラ加害者がいるのである.




「なんだかその理屈っておかしくない?」とお思いでしょう.


正直に申し上げますと,私自身もこの理屈に納得しきれていません.


ですが,この考えに立つと後々の説明に便利なので,あえてこうさせて頂きました.








少し長くなってきましたので,今回はここまでとさせて頂きます.

少しずつでも,私の言いたいことがお分かりになってきましたでしょうか?


次回は,私の主張をもう少し突っ込んでお伝えしたいと思います.





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