私がやりたいと思っている医療はもちろん「女性医療」なんですが、もう1つの柱とも言えるのが「思春期医療」です。

特に根拠も理由もなく、研修医の頃から性教育に興味を持っていたんですよね。
研修医1年目の時から、日本女医会の「10代の性指導者養成講座」で勉強させてもらったり、医師になって3年目でいきなり広大の放送大学で「10代の性を考える」というラジオ番組を企画させていただいたり、「若者の性の健康をサポートする」事はいつの間にか私にとってのライフワークの1つになっていました。


なので、当然医療センターでも「10代の性」のお悩みに応えていきたいんですが、大人がたくさん受診する場所に中学生や高校生が気軽に受診することはできません。
それに、女性医療の中心ターゲット年齢は30代と50代・・・この方たちがくつろげる立地や空間は、きっと10代にとっては落ち着かない場所になってしまいます。


なので、10代の方たちが学校帰りに気軽に立ち寄れる、ゲームセンターや占いルームみたいな感じの「ウォークインクリニック」をサテライトクリニックとして作ろうと考えました。
学校近くの駅前や、繁華街の真ん中に、何となく集うことができる場所を作って、恋や性の相談をしたり正しい避妊法や性感染症予防について学んだり、気になる症状について検査を受けたりできるようにしたいんですよね。


広さはそれほど必要ありません。
婦人科の内診台はあえて置かないで、ちょうど町の保健室のような感じにできたらいいですね。
個人相談ができる部屋とみんなが集う部屋。
必要なのはそのくらいです。


医師は常駐せず、助産師さんや保健師さんが管理者として常駐します。
医学的な相談やアドバイスが必要な時、検査の結果を判定しなければいけない時、すぐに受診が必要かどうかを判断して医師に連絡をとらなければいけない時などに対応する人です。


ティーンたちの直接の対応は、まず大学生のピアカウンセラーたちがします。
悩みを聞きだしたり、必要な情報を提供したり、自分なりのアドバイスをしたりします。
大人が相談に乗るよりも、気軽に話せるのと、近い目線でアドバイスができるのが「ピア」の強味です。

ピアたちによる相談は、対面もメール相談も電話相談もすべて無料。
助産師さんや保健師さんによる対面相談は1回500円、ワンコインです。
このくらいなら、中学生や高校生でもおこづかいの範囲ですよね。


妊娠反応やクラミジア&淋菌検査は、自分でトイレでとってくるだけなので自己検診としてキットを提供。
これらの検査も、すべてワンコインです。
中高生だと、妊娠が心配でも妊娠検査薬を買うということ自体がすでに高いハードルになってしまいます。
ティーンズルームに来れば、「誰かに見られたらどうしよう」という心理的負担なく、薬局で買うより安い値段で妊娠判定ができるというわけです。


希望者には、HPVやHIVの検査も行えるようにできたらいいのですが、これは保健所との連携が必要になってきますかね。

もちろん、検査するだけではなくて、結果によってはすぐに本院である医療センターの婦人科に受診できるように手配します。

結果に異常があってもなくても、今後同じ不安を抱えなくていいように、その場でコンドームのつけ方指導とピルについてのレクチャーをして、コンドームも無料配布。
緊急避妊の必要性があれば、遠隔処方として緊急避妊薬を渡すこともできるようにしておきます。


ティーンズルームの最大の特徴は、保険証がいらない事と、親に対して子どものプライバシーが守られるという事です。
保険証無しで、すべて自費にすれば自由に値段がつけられますから、10代でも払える値段設定にできます。
検査も相談もワンコインにして、緊急避妊も1000円くらいにすれば、「保険証がないから」「お金がないから」「親にバレると困るから」といった理由で受診できずにいるティーンたちにも、気軽に足を運んでもらえないかな、と考えているんです。


親にとっては、親に内緒で子どもが受診するなんてとんでもない、と思われるかもしれませんが、親に言えるくらいの悩みなら悩んだりしないわけですから。
もちろん、困った状況になったら「ちゃんと親に言おうね」という指導も行っていきますし、「なぜ親にいえないんだろうね」ということを考えてもらうことも必要だと思っています。


さらに、婦人科のクリニックだと、彼氏を連れて行くなんてことはなかなかできませんが、ティーンズルームなら男女関係なく集うことができます。
コンドームをつけたがらない彼氏を引っ張ってきて、ピアカウンセラーたちにお説教してもらったり、ピルについて誤解している彼氏に正しい知識を身につけてもらう事だってできるんですね。
2人そろってエイズ検査とクラミジア検査を受ければ、「どっちが先」だの「どうやって切り出そう」だので悩まなくてもすみますし。


いい事尽くめのティーンズルームなんですが、経営する側から見た最大の問題は、どんなにがんばっても赤字になるってことでしょうか。

ティーンに安く医療を提供すれば、当然それをどこかで補わなければいけません。
一番いいのは、国や検査会社や製薬メーカーが協力して補助を出してくださったり、無料でコンドームや試薬を提供してくださることなんですけれど。

趣旨に賛同した検査メーカーさんが安く資材を提供してくださらないかしら。



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 *触れるだけで疲れがとれる「癒やしの手」を持つエステティシャン
 *骨盤体操やマタニティヨガのインストラクター
 *代替医療の担い手として共診できるヒーラーやホメオパス
 *ティーンの悩み相談 に乗ってくれるピアカウンセラーの大学生