前回のブログでご紹介した大正洞と景清洞に行った翌日、
朝から秋芳洞に向かいました。
本当に何度も何度も書いていますが、
この旅は秋芳洞に行きたくて計画しました。
私にとって秋芳洞は日本鍾乳洞界の頂点、憧れの地です。
そして秋芳洞はその期待を裏切らないどころか、
さらに上回って来た感がありました。
秋芳洞がどうスゴかったのか。
これは穴全般に言えることですが、通常、鍾乳洞というものは、
天井がある、もしくは壁があるということで、
穴であるということを認識するわけです。
だからこそ穴であると言えるんじゃないでしょうか。
それが秋芳洞は、
天井があるということを認識させないほどに広いのです。
これは穴という概念を覆すものです。
ですから、これはもはや穴ではないような…
でももちろん地上ではない。
洞内を歩いていると、一瞬、
「地球じゃないどこか別の惑星にいるのでは?」
という錯覚に陥るほどです。
これは私が穴好きだから、
少し大げさな言い方になっているのかもしれませんが、
間違いない、行ってみれば解る。
ここは本気でスゴいです。
ここが地下空間だとは思えません。
大好きなあまり前置きが長くなりました。
写真でこのスケール感を伝えるのはとてもとても困難ですが、
空気感が少しでも伝わったらいいな、と思います。
まず入口からしてこの存在感。
異世界への入口がパックリと口を開けています。
ここだけでもう鳥肌が立つようなゾゾゾな興奮が。
この橋から水面を見下ろせば、
まだ入っていないのにすでに美しすぎる。
ヤバい、ワクワクしすぎる。
高鳴る胸をおさえつつ洞内へ。
洞内へ進み少ししたところで振り返った入口が、
すでにこの幻想的すぎな光景。
現世とはしばしのお別れです。さようなら。
洞内は奇麗に整備された観光道が約1km(総延長8.9km)つづいており、
所要時間は約40分〜1時間程度。
あまりに長いので、途中でエレベーターにのって
地上に上がれるようになっています。
温度は四季を通じて17℃と一定しています。
気が付いたのは、ライトアップが派手ではないこと。
鍾乳洞と言うとよく目にするのは色とりどりのカラフルな照明ですが、
秋芳洞はそういった照明があまり観られませんでした。
この時がそうだっただけで、
もっとライトアップされている時もあるのかもしれませんが、
「素材に充分な自信があるから、過剰なライトアップの必要はないぜ!」
的な自信にみなぎっていて、とても良い。
実際、過剰なライトアップなんか必要ないと思いました。
これがかの有名な百枚皿です。
実際には500枚以上あるんだそうです。
これが作られるに及んだ歳月の長さを想像するに、
あまりにスケールが大きすぎて感動を通り越します。
日本国内ではここまで大規模な百枚皿は他にはありません。
百枚皿と並んでもうひとつ、
秋芳洞の目玉になっているのがこちらの黄金柱です。
あまりに美しく巨大な鍾乳石。
大きさが伝わらないので、見上げている私を入れてみました。
それでもあの迫力はイマイチ伝わらない気がします。
どこもかしこも鍾乳石が美しく、規模が大きい。
上の写真のようなフローストーンと呼ばれる鍾乳石も、
見上げると視界全面に広がっているぐらいの迫力です。
これなんかゴジラっぽい。
壮大な光景がつづきすぎて写真も選びきれないです…
キリがないので、もうこれぐらいにしときましょうか。
上の写真の奥の方に小さく人が歩いているのが分かるでしょうか。
冒頭に「地球じゃない別の惑星」と書きましたが、
これだけ広い空間にこんな別世界が広がっていれば、
そう感じるというのもうなづけるでしょう。
とにかく広い、
スケールがデカい、
そして美しい。
これまでにないくらいに穴で感動しました。
他にも、
仲見世というんでしょうか、お土産のお店が並んでいるところが、
いい感じの昭和感だったりとか。
「3億年のタイムトンネル」というネーミングの、
ちょっと面白ポイントなんかもあったりして。
取り上げたいオモシロなところはあるんですが、
鍾乳洞に感動しすぎてしまって、そのへんはいいかな…
珍しくも、感動だけで終わらせたいなって感じです。
秋芳洞は死ぬまでに一度は行っておいた方がいい!
これを観ずして一生を終えるのはもったいなさ過ぎ。
間違いありません。
今度は冒険コースや闇の探検コースも行ってみたいなぁ。
絶対にまた行きたいです、秋芳洞。
ということで、
大感動のうちに岡山〜広島〜山口の旅は終了したのでした。
次回からは、佐渡島の旅の予定です〜。