『<東京舞台>LIVE版 2009』 | なにとなく君に待たるるここちして

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俳優・滝沢花野のブログ。演劇系のことを中心に、日々の雑感を綴っています。

昨日は東京芸術劇場でやっていたアジア舞台芸術祭に行ってきましたDASH!


なにとなく君に待たるるここちして-アジア芸術祭

…帰り際に撮った写真なので、閉まりかけてますが爆弾


お目当ては…『<東京舞台>LIVE版 2009』。

なんと、東京で活躍している若手劇団8つを、

ダイジェスト版で紹介してしまおう!というもの。A~Dプロまであって、

それぞれのプログラムで2つの劇団の小作品を見ることが出来ます。

1つ目の劇団→両方の紹介ムービー→2つ目の劇団という流れ川


私が見たのは、Cプロの第七劇場・チェルフィッチュ、

Dプロのひょっとこ乱舞とshelfの4つです。

ちなみに、Aプロは毛皮族とOrt-d.d、

Bプロは中野成樹+フランケンズと富士山アネットでした。

Aプロの2つ以外は見たことがなかったのですが、Bプロは時間が合わず断念。

まぁ、特に見たかったのはチェルフィッチュとひょっとこ乱舞だったのでグッド!


期待通り、その2つが本当に面白かったです。


チェルフィッチュは、大学の授業で何度か映像を見ていたのですが…。

あの独特の動きはもちろん、間の取り方なんかも、

ものっすごい計算されているんだろうな…と、なんだかぞくっとしました。

メソッドとして、とにかく1分間だったかみんなの前でしゃべる。

次は他の人がそれと同じ内容をしゃべる。

その中で、身体の無意識な動きにせまっていく…ということをやるそうですが、

それをほぼそのまま、舞台に乗せたような印象。


ひょっとこ乱舞、こちらは映像も含めて本当に初見でしたが…、

今回見て、ぜひぜひ本公演にも出向きたい!と思いました。

1つの劇団に15分ほどの上演時間+紹介ムービーという制約の中で、

一番わかりやすく完成したプレゼンを見せてもらったような感じ。

しかも、出演の全員が発声・動きなどしっかりしていて、

あ、すごく真摯に作品制作に取り組んでいるんだなとわかりました。

また、現代社会の状況をすごく意識してつくっているのも、

私としては好きなポイントでした。


ただ…今回、プログラムに宮城さんが書いていらっしゃる通り、

本当に贅沢で素敵な企画だったのですが、

せめて中ホールでなくて小ホールで見たかったな、と思いました目

なんとなく舞台空間を使いきれてないように感じたところがありまして…。

すごく魅力的かもしれないけれど…いかんせん台詞が聞こえない、とか。

いつもそれぞれの劇団がやっているのは、

多分スタジオ~小劇場くらいのところなのじゃないのかしらん。

客席などの関係で仕方ないとはいえ、ちょっともったいない気がしましたあせる


時間があれば、A&Bプロはもちろん、国際共同制作なんかも見たかったなぁ。

でもとりあえず、行けてよかったです◎

タダだったのも、嬉しかったですしねっ(笑)


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アジア舞台芸術祭 『<東京舞台>LIVE版 2009』


[C]第七劇場「鉄輪」、チェルフィッチュ「わたしたちは無傷な別人である」

[D]ひょっとこ乱舞「幸福はいつも小さくて、東京はそれよりも大きい~「モンキー・チョップ・ブルックナー!!」より」、shelf「


[日程] 2009年11月28日(土)・29日(日)
[会場] 東京芸術劇場・中ホール

[料金] 入場無料

[主催] アジア大都市ネットワーク21アジア舞台芸術祭組織委員会 アジア舞台芸術祭実行委員会


※上演時間 各45分

※アジア舞台芸術祭HPは こちら