素敵な看取り その5 | はなみずきの家

はなみずきの家

末期がん患者様の賃貸住宅「在宅型ホスピス」

こんにちは

梅雨が舞い戻ったような夏です。

温度が低いのは有難いですね。

 

川越のパプリカ、やっと赤くなりました。

太陽が燦燦と照り付けると赤くなるようです。

立派なパプリカゲットです。

こちらは、川越の夕食

 

こちらは、浦和美園の夕食です。

 

6月に亡くなった60代後半の乳癌の患者様

1月末に川越に入居されました。

見学の時も入居の時もお仕事の同僚だった男性が

いつも付き添われていました。

お仕事は雑誌の編集をされていて独身でキャリアウーマン

凛として、すらっとした素敵な女性です。

海外旅行がお好きで、ヨーロッパ、アジア、北米など

毎年いらしていたようです。

旅行の時の写真をミニ本に編集されていて

それを職員皆で見せていただきました。

さすが編集のお仕事をされていた方だなぁと・・・

ミニ本のお礼を言いに行くと

「旅行は思った時に行かないと行けなくなるわよ。

 ちょうどあなたの年齢くらいから毎年行っていたわ。」と

11冊10年分のミニ本、とても素晴らしいものでした。

 

たくさんのご友人の方がお見舞いに見えていました。

職場の同僚の男性は週に何回もいらしていました。

彼氏なのかなぁと思っていたのですが・・・

 

食事を頑張って召し上がり

特に果物がお好きで毎食召し上がっていました。

6月に入ると、だんだんと起きている時間が少なくなりましたが、

それでもお名前を呼ぶとしっかりと返事されました。

 

弟様と同僚の男性に看取られ

静かに旅立たれました。

 

後日、同僚の男性がいらして

「彼女のお別れ会をするので、お見舞いにいらした方に

 伝えてほしい。」と

その時に彼女の職場でのことをお聞きしたのですが

「素敵な女性で”マドンナ”と呼ばれていました。

 私も彼女のBFの一人でアッシー君でした。

 他の男性にはこんな姿を見せたくないと言って

 私だけがお見舞いに来て、皆に報告していました。」

 

わ~~やっぱり素敵な女性だったのですね。

そして、大勢の方に慕われていた方だったのですね。

なんだか、暖かい気持ちになりました。