就職率によって大学を選ぶ時代になってきた。
少子化による競争時代、就職難の現在においては、それはしごく当然のことだと思う。
マスコミも大学の就職力ランキングというのをよく出す。
中には算出の仕方をよく見ないと、どうかな?と思うものもある。
今週の「読売ウィークリー」も就職率ランキングなので、買ってみた。
85大学530学部が掲載されている。(就職率がいい医療系は除いている)
これの算出方法は人気上位企業100社に何人入ったか、しかも1位のトヨタなら500点、
2位の電通なら449点という具合に人気の違いを考慮して計算されている。
ここで浮かぶ疑問は、人気企業の上位100社だけを見て、いったい何がわかるのか?
上位100社の企業に入れる学生がいったい何人いるというのか?ということ。
結果としては、理系の学部が優位になっており、
しかも分母が少ない、人数の少ない学部が上位に入っている。
1位は東大の教育学部。??である。
就職希望者が41人、そのうち100社に就職したのが24人。
残りの17人がどんな就職をしたのかが知りたい気がする。
東大はまあ別格としても、10位の筑波大学生物学部。
就職希望者が8人で上位100社に就職した人が3人。
たった3人が入ったから、10位?
筑波大学もいい大学には違いないんだけど。
このように分母が小さい学部が上位になるようになっている。
それに、女子大も上位に来ている。
たとえば99位の学習院女子大学。昔の学習院女子短大だ。
296人中、76人が入っている。
女子大の中で、文系では一位と健闘していてすごい。
しかも短大だったところを四大にしてのこの健闘ぶりだ。
が、おそらく総合職は一人もいないはず。
昔から短大は推薦があり、銀行や商社の一般職には強く、ルートが確保されている。
これに比べて、早稲田の第一文学部なんて180位。
早稲田の教育は少しよくて143位だ。(理系もあるからか)
総合職と一般職には何か係数の差をつけたほうがいいのではないか?
早稲田VS慶應では、早稲田の全敗。いつもそうなので、またかという感じ。
歴史のある理工学部でさえ、慶應の方が上になっている。
いろいろな原因があると思う。差し支えがあって、とてもこういうところて゜は書けないが、
少なくとも、とにかく早く私に、早稲田の就職部のメインの講演をやらせてほしい!
(学部ごとや、小さい講演は毎年やっているのだが・・・)
私が講演に行っている大学が出ていると嬉しくもある。
けれど、別に上位100位の大手企業に入らなくてもいい。
ランキングなんてどうでもいい。
一人一人が納得いく会社に入れるよう、就職活動がんばろう!