クリナムの新花 | 銀燈花園芸日記

クリナムの新花

週末飯田に帰っています
安曇野にはない穏やかな空気に
心も体もホッとしています
安曇野が悪いわけではないのですが
安曇野は空気が良くも悪くも澄んでいて
少しだけ居心地が悪いのです

夜になるのを待って今しがた写真を撮りました
開花してるのは室内からでも香りでわかります
さてクリナムを見て見ましょう

クリナム  ブルビスペルマム
寒さに強い原種です


安曇野で見る地植えクリナムもこれです
マイナス15度でも地植えなら平気みたいです
自家受粉しやすく交配が面倒です
開花した時には自分の花粉が柱頭についていることが多いです

もう15年くらい前
園芸ニュースレターのご縁で
ROKAさんからオリジナル品種
立夏の小苗をいただきました
それは一度だけ花を咲かせましたが
長野の強い冷え込みで枯らせてしまいました
その時にブルビスペルマムと交配した種子がやっと咲きました

交配種なので花にバラツキがあり
今後のバリエーションに期待が持てます

花弁のセンターのラインは薄く
花弁の全体がピンクに染まります
花はブルビスペルマムより大きく
二代前のムーレイと同程度かと思います

立夏交配種その2です

こちらは白に近い桜色
染井吉野の色に近いです
小花柄が短いので花がまとまって
暴れないのは良い性質かもしれません

長野県ではムーレイは冬を越せませんが
ブルビスペルマムの血が入る事で
屋外越冬できるクリナムが誕生しました
従来はポウエリーとブルビスペルマムしか無かった長野県のクリナム
新たな二種類が参加することになりました
種苗や豊富な知識を惜しげもなく与えてくださったROKAさんやお世話になった皆さん
感謝しています
今後もブルビスペルマムを中心に育種を続けて
寒冷地向けクリナムを広げていきたいと考えています

立夏交配種はまだいくつもあり
蕾が上がってきています
来週帰ったらまた新花を見られると思うと楽しみです