今日昔学校で着ていたカーディガンをクローゼットの中から見つけた。
制服をアメリカ人に見せてやろうというのが理由で持ってきた制服一式。
カーディガン見てふと思い出した。
このカーディガン実は2代目。
一代目は生徒指導の先生に没収されたのである。
・・・・・
理由はね、うちの学校校則が結構厳しかったんやけどさ
ある年の秋口に、寒い日があって、
まだ防寒着は着ていったらあかんかったのよ でも
わたし、着ちゃいました。さむかったの。
破りましたよ。校則たしかに。でもね
寒いのよ。こちらサイド。ね。ちゃりんこ通学の身にもなってみてよ。
しかもね、学ランはいいよね。ズボンやし。
スカートとセーラー服じゃどーにもならん寒さもあるわけ。
彼はわかってなかった。その辺。彼は本間にわかってなかった。
融通きかんというかもうなんていうか、女子に対する差別といっても過言ではない。
まあとにかくとられたわけよ。そいつは独裁者きどりの悪名高いやつだったわけよ。
私はひるまず聞いたわけよ。
『いつ返してもらえるんですか?』
するとなぜか彼は切れた。おおいにキレた。切れる中年ほどやっかいなものはない。
彼らがキレたって『キレる十代 ゆとり教育の影に迫る!』みたいな番組は生まれないからね。
そしてこういったわけ。
『なにぃ~?おまえはわしを馬鹿にしとんのか!』
えーーーーー
うっそー
馬鹿にしてる要素が見当たらないよね まず。
素直に脱げって言われて脱いだわよ わたし校門で。
で、彼は続けて
『没収されてんのはなんでかよく考えてからいつ返してもらえるかを心配しろ!』
みたいなセリフを吐いてふけを撒き散らして去っていったわけ。
はぁ?・・・・、もっかい言うわ。 はぁ~?
くっそ 今思い出しても腹の虫がおさまらん。
私が戦国大名だったらこんなことにはならなかったのに
たまたま85年生まれだったがためにあいつにあんな仕打ちをうけるなんて。
でさ クラスに入ってこの話をしようと思ったらさあ
クラスの大半の子がその日カーディガン着てました。
はい。
裏門から入ってきたり 遅刻してきたりした子は全員セーフです。
しかも違う生徒指導の先生は今日は寒いから大目にみたろう!
的な寛大な措置をとったらしかった。
はい。これ。
かっちーん。
あのはげちゃびんが。安月給の怒りを私にぶつけたとしか思えない。
あの日の気温は彼の頭皮が一番熟知していたであろうに
なぜ
彼はあのような態度をとったのか。
そして なぜ 私の正当な質問に対してキレたのか。
指導者ならばキレる前に正当な説教をするべきじゃないのか。
例えば校則を破った私に
『今日は寒いけど、決まりは決まりや。反省文書いたら返すぞ』
とかね。いわなあかんのちゃうんか?それがつとめじゃないのか。
怒ったらおこりっぱなしかい。 あんた。
怒る理由もですね 校則を破った という点で怒って欲しかった。
馬鹿にしてんのか!で 怒るのは教育者のはしくれでもない
言葉遣いが気にくわなかったのなら それはそれでさ
あのはげちゃびんだって、然るべき言葉遣いで指導するべきやろ
怒鳴られるのと叱られるのはちがう。
山崎ほーせーかっつーのお前は。
子供をですね かっちーん とさせておいて
かっちーん とするような大人にはなるな 見たいな教育 どーよこれ
獅子は自らの子供を崖に落として這い上がってきた者だけを育てる
といいますが
獅子だってね 崖の上で待ってるんですよ。 這い上がってきて欲しいと願いながら。
教育ってそうあるべきじゃないのか。
突き落とすとき、自分の胸も痛めるべきなんじゃないのか。
獅子に学べ はげちゃびんめ。
突き落とすことだけ妙に上手くて教育者がきいてあきれるぞ。
まあ 私はですね、あらゆる妄想を頭の中で繰り広げ、彼を許してあげることにしました。
彼はですね、若いコロからはげていておまけにあの性格なので友達にも恵まれずですね
たぶんそうやな 26ぐらいまで童貞で、お見合い結婚したわけね。不細工の姉さん女房と。
で、常々友達が欲しいと思っていた彼はですね、実は友達が欲しいんじゃなくって
人をコントロールするパワーみたいなものにとてつもなくハングリーだったわけ。
彼はそれをですね、教育者という形で実現してしまうわけね。もっともらしいごだくを並べて。
で、強いものには媚、へつらい、弱いものにはありったけの力でもって征服にかかると。
自分の権力を(あるかないかも分からないような一学校の生徒指導としてのではあるが)
誇示することに絶大な誇りと使命感をもっているわけです。
ですがそんな彼なので、同僚にもちょっと煙たがられてですね、そのうち女房にも煙たがられるんですよ
娘は年頃になり、父親の性格の悪さと、うすうすは気付いていたが外見のショッキングさのため
『ちょ、まじ、おとんきもいから』 みたいなことを家ではいわれるようになるわけです。
彼がお風呂の湯船に娘より先につかることは許されないわけです。
そして、妻もですね、完璧娘サイドで、毎晩彼のごはんはサティーかどっかで買ってきたやつなわけ。
娘と妻はバーミヤンとか行ってるのに。デザートまでしっかり食ってるのに。
で、ちょっとでも晩飯の文句をいうと、
『はなくそほどしか稼いでけーへんくせになんなん?!私のこと召使かなんかと勘違いしてない?!!』
と、唐突にきれられるわけですよ。
で、とうとう妻ともセックスレスになってしまった彼。もうどうしたらいいかわかりません。
もともと友達と呼べる人もいないし、相談なんてする相手いないのよ。
で、その怒りの矛先を、自分が唯一誇れる、自分の力が唯一保てる場所
学校 という場所に大いにむける。
そして深層心理で彼は女性を欲している。 きゅぴーん・・・・
女子高生! はぁはぁはぁ へっへっへ いーっひっひ ええのんかええのんか はぁはぁ
そして
知らず知らずのうちに、女子生徒を集中的に攻撃するようになり
没収したものをおかずに自分のモノを慰める という経路にいたったわけです。
めっちゃかわいそうやろ。はげちゃびん。もう私、許してあげた。
そして、もう、哀れんだ。心のそこから彼を哀れんだわたし。
そして、もう・・・・
あのカーディガンが汚れたことを確信した私。
それをとりに行くわけもなく 二代目購入。
私が卒業するまでの私の仕事なんやったとおもいます?
私の妄想を事実として世間に公表することですよ。
ひどいって? そりゃひどくないよ。
教育者という権力を不当にふりかざすものがいる
発言の自由を訴える若者がいる
いつの時代も そんなもの おほほ
権利や自由を 故意に履き違えて生きていくこと
これはもう自由主義国の象徴といっても過言ではないの
卒業してからの集まりで後輩からこんなうわさを小耳にはさみました
それを公表して今夜はさいなら
『うわさがあるんですけどー、○○先生(はげちゃびん)って、家庭内でうまくいってなくて、だからめちゃめちゃな指導してるらしいんですけど、それだけじゃなくてブルセラかよってるらしいすよー』
既成の事実に私が気付いたのが先だったのか
それとも私発言の自由が生んだうわさ、はたまた今となっては事実なのか 今となっては知るすべも無い
なのになんだろうこの含み笑い くっくっく