病態モデル動物を用いた生活習慣病予防因子の解明と一次予防法の開発



石黒 京子奥 尚枝、根岸 裕子、池田 克巳

武庫川女子大学薬学部、武庫川女子大学生活環境学部食物栄養学科


4. 生活習慣病予防因子の探索

4„1. 金銀花のメタボリック症候群予防効果

上記 SHR/cp ラットの末梢血流量低下を指標として、これを抑制する物質の探索を目的に、種々の茶をスクリーニングしたところ、金銀花茶に顕著な抑制効果が見られた。

そこで本植物のメタボリック症候群発症予防効果と活性本体の解明を試みた


金銀花はスイカズラ(Lonicera japonica)の花蕾を乾燥させたもので、中国では 感染症やインフルエンザに日本でも感染症の他に炎症や汚血の駆除(血流改善)に用いられ、コレステロールの吸収抑制効果が報告されている。


【方法】

5 週齢の雌性 SHR/cp ラットとその対照動物として本モデルの起原動物である WKY ラットをそれぞれコントロールおよび金銀花の2群(n = 3)に分け、高脂肪餌(SP 、日本 SLC)摂取による病態発症及び進行に対する金銀花の影響を検討した。病態の指標として血圧、血流量、肥満(体重)、血中トリグリセリド、血糖値を測定した。


【結果】

金銀花熱湯抽出エキス(100mg/kg/day)の飲水投与群は、コントロール群と比較して、

BPs BPm BPd のいずれも血圧の上昇が抑制された。また、血流量の低下は非常に

有意に改善された。一方、体重、血中トリグリセリド及び血糖値の増加への有意な抑制効果は認められなかった。従って、金銀花はメタボリック症候群のうち高脂血症や糖尿病などの代謝内分泌系の病態よりも、血圧や血流などの循環器系の病態への予防改善により、メタボリック症候群のリスクを減少させる可能性が示唆された。


4„2. 金銀花の生活習慣病予防効果物質の特定

金銀花の成分について検討を行った結果、金銀花のカテキン類の含量は少なく、サポニンやイリドイド類の含量の高いことが判明した。現在、各種クロマトグラフ法を用いて、主成分と考えられる 4 種の化合物を得ており、今後これらの構造解析および活性本体を解明する予定である。





金銀花の一次予防効果―

奥 尚枝、小川 優子、石黒 京子 , 日本薬学会第 125 年会(東京)、 2005

金銀花の抗アレルギープロモーター作用(第 2 報)

小川 優子、奥 尚枝、石黒 京子、日本薬学会第 125 年会(東京)、 2005

奥 尚枝、小川 優子、石黒 京子 , 日本薬学会第 125 年会(東京)、 2005

金銀花の抗アレルギープロモーター作用(第 2 報)

小川 優子、奥 尚枝、石黒 京子、日本薬学会第 125 年会(東京)、 2005



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t4317t@sea.plala.or.jp

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上記詳細は以下からご覧ください

http://74.125.153.132/search?q=cache:tkE22jtRMtMJ:www.mukogawa-u.ac.jp/~openrc-1/shousai/seika/ishiguro_04.pdf+%E9%87%91%E9%8A%80%E8%8A%B1%E3%80%80%E6%8A%97%E7%99%8C%E4%BD%9C%E7%94%A8&cd=13&hl=ja&ct=clnk&gl=jp



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