従来インフルエンザの特効薬はないとされてきましたが、現在では幾つかの治療薬が認可されています。それらは罹病期間を1~2日短縮できる効果があるとされますが、下記のような問題点も指摘されており、全面的に薬に頼れる状況にはありません。
【塩酸アマンタジン】
・A型に対してだけ発熱期間を1~2日短縮する効果。
・催奇性が疑われるデータがあり妊娠中、授乳中は禁忌。
・こどもには使えない。
・発症後48時間以内に投与しなければ効果は少ない。
・長期服用は、副作用が心配される。
・投与の20~30%に耐性ウイルスが発生する。このウイルスで発病した人にはアマンタジンが効かない。
・医療効果が認められるのは4~5人に1人。
【ノイラミニダーゼ阻害薬】吸入薬ザナミビル(商品名『リレンザ』)、経口薬リン酸オセルタミビル(商品名『タミフル』)
・A、B両型のインフルエンザに効くとされるが、同じA型でもソ連型には効いたが香港型には効かなかったという報告がある。
・発症後48時間以内に服用を開始すれば回復が1日くらい早くなる。
・ぜんそくの子を対象にしたデータでは、24時間以内に飲み始めるとおおむね回復が早かった。
・リン酸オセルタミビル服用で耐性ウイルス出現の報告がある
・服用の小児にインフルエンザ脳症多発が疑われる報告がある。
【抗生物質】
抗生物質はウイルスには効果がない。細菌感染を併発した場合に抗生物質を使用する。
【解熱剤】
解熱剤の服用はかえって病態を悪化させる場合がある。インフルエンザウイルスは熱に弱く、発熱は体がウイルスを攻撃するために熱を生じているためであるのに、強制的に解熱をすると炎症反応や免疫反応といったせいた生体防御反応も抑制してしまうためで、細菌やウイルスの活動を活発にしてしまうことになる。特に非ステロイド系抗炎症解熱剤はインフルエンザ脳症の原因としても疑われる強い副作用があるので使用はひかえたい。比較的安全な新薬はアセトアミノフェンだけだが使用量が適切でないと、熱を下げすぎてしまって回復が遅くなるおそれがある。またアルコールを一緒に飲むと肝臓障害を起こす危険性がある。
【中医学(中国漢方)】
直接インフルエンザウイルスを攻撃する作用がある漢方薬は知られていない。しかし、中医学で用いる生薬には抗ウイルスや抗細菌の免疫機能(マクロファージやIg抗体)を高めたり、ウイルスの攻撃によって恒常性を失った生体機能を正常化しようとする働きを助けるものがあり、理論に基づいて個人個人の状態に応じた対応がなされる。
その代表的な生薬は補気薬の黄蓍であり、さらに、性熱解毒薬に分類される金銀花は生薬ながら抗生物質に似た抗細菌作用も持つという。金銀花は銀翹解毒片(商品名 天津感冒片)などの発熱型向け風邪薬に主薬として用いられることが多く、この処方は長く使われ続けていて定評がある。この他、板藍根も感染の予防によく用いられる。板藍根は一般的には、日常的な予防に単味でお茶として利用されている(日本では健康食品扱いで、板藍茶、板藍のど飴などの商品が市販されている)。中国でSARSが流行したとき、中国中の板藍根が流行地の上海や香港に集められ、各地で払底したというニュースも伝えられた。
詳しくは
http://www.kenko.gr.jp/influenza/influenza.html
金銀花茶に興味のある方は
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さらに詳しく知りたい方は、こちら↓の目次より御覧ください。
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