ハナブサレザーの看板商品
IRON WILL（アイアンウィル）
鉄の意志という意味を商品名にしました
IRON WILLがこの世に生まれたのは4年前
ハナブサレザーがまだまだ無名の頃でした
コピー商品を作ってあたかも自分のブランドのように振る舞う同業者
さらには技術を売るのではなく
デザインはそのままでコードバン（馬のお尻革）のような高級素材にして
お客様から高額なお金を巻き上げる同業者に対しての挑戦状でもありました
僕は流行りに媚びることもしたくもなく
技術なき商品は売りたくなかった
お客様は騙せても自分自身は騙せない
自分の名前をブランド名にした以上は
自分に嘘をついて生きて行きたくない
言い方はカッコイイかもしれないが
見方によってはただの独りよがりかもしれない
でもその事が最終的にはお客様にとってもいい事だと思って
自分を信じてIRON WILLを売り出しました
見た目では分かりづらいかもしれませんが
相当な技術がないと出来上がらない財布になっています
しかしデビューした当時は知名度の無さもあってか
あまりにも個性が強すぎたのか
なかなか売れる事がありませんでした
それでも廃番にすることはしませんでした
それは自分の技術を最大限に生かした商品だったからです
売れなくても「鉄の意志」という名前に負けないように
心だけは折れないように胸を張っていました
デビューから4年後・・・・・・・
お客様からの問い合わせが増えました
「IRON WILLには他の商品とは比べられない何かがある」
「数ある財布の中でもひと際目立つ」
「シンプルなくせに存在感がある」
などなど涙がこぼれる褒め言葉を頂くようになりました
家族を養う為には流行りに媚びた方が良かったかもしれない・・・・・・
3人目の子供が出産の時、出産費用もなく嫁と出産間際まで
灯油も買えず二人で毛布にくるんで
夜中の2時、3時まで内職をする日々
離婚されてもおかしくない状況の中で
それでも何文句ひとつ言わずについてきてくれた嫁
もしかしたら一番の「鉄の意志」は
嫁さんの嫁としての覚悟だったかもしれません
IRON WILLを購入するお客様は
今の時代には珍しい数少ない「鉄の意志」の持ち主でもあります
それは電話でのやり取り、メールでのやり取り、実際にお会いして会話する中で
僕の心に伝わって来ます
財布、革製品とう粋を越えた財布「IRON WILL」は
お客様の生き様を刻みこみます
そしてIRON WILLはご主人さまが亡くなっても
自らご主人様の生き様を身を持って語り継ぎます・・・・・・