前回の続き・・・・
最後にもうひとつ革製品に関する裏話をします
今、ショップに並んでいるような革製品はほとんど海外生産です
あの有名ブランドもほとんどが海外生産です
なぜ?そう、工賃が安いからです
日本人の10分の1で出来てしまうんですね
だから単純に原価も10分の1です
そして革も海外のものですから安い
結果すごく安い原価のカバンが出来上がるのです
さらに面白い話をします
ここに既製品のカバンがあるとします
出来あがるまでに10の工程があるとしましょう
実は1人の人間が10の工程を作り上げいるわけではないのです
10人の人間がそれぞれに違うパーツを作り上げます
Aさんは一日中そのパーツばかり作っているんです
BさんもAさんとは違うほかのパーツを一日中作っています
最終的にそれぞれに出来上がってきたパーツを他の人が組み立てる訳です
(同じモノばかり作っているのだから誰でも上手にできるんですね)
なんでそんなことするの?
これはランチェスターの法則を知っている人はわかると思いますが
一人の人が全てのパーツを作るより何十倍と効率良く早く作れるのです
工賃が安い+原材料が安い+効率よい生産で一個単価が安い
これが店頭にある安いカバンの理由です
よくある楽天の商品ページ、通常価格38000円、今なら7800円!
みんなついつい買ってしまった経験ありませんか?
これは昨日話したアウトレットの話と似ていますが
7800円でも十分に採算が取れるのです
しかもきちんとそういうルートがあって
仕入れ、商品ページ制作、全て外注まかせで
おそらく自分のしていることは注文の確認と発送することだけ(笑)
これもひとつのマネーゲームに似ていますよね
(もちろん、きちんと真面目にやっているところもあると思いますが資本の小さいところは
資本の大きいところに負けてしまうので撤退するケースが多いです)
さて、五日間長い文章にお付き合い頂き本当にありがとうございました
最後になりますが、今後皆さんが革製品を買うときは
革のこと、コンセプトのこと、作り手の思い、そんなことはいちいちわからないと思いますが
手にとって、優しく撫でて上げてください、できたら目をつぶって、指先の感覚で
または心の中で何かを感じ取って上げてください
どんな形になったとしても、マネーゲームで出来上がった商品だとしても
作り手の思いが届かなかったとしても、そこには牛の命があったことには変わりはありません
だから大切に、一日でも長く、その革製品と一緒にいて上げてください
それが素材を見つめ直す、一番の本質だと思っています・・・・・・・
革について考えるシリーズ 完・・・・・・・・