twitt of mauve

ブログに書く
【SWEETS×SWEETS】
もちもちっと大福めぐり
2011.1.17 19:22 (産経ニュース寄与)

【SWEETS×SWEETS】「瑞穂」<豆>__豆大福200円=東京都渋谷区神宮前6丁目
 柔らかい餅であんを包んだだけの、シンプルな和菓子「大福」。それだけに味のレパートリーも多く、豆やイチゴは当たり前、アンズや栗、最近ではクリームを入れたものまで登場している。都内の人気店を訪ね、さまざまな大福のルーツを探ってみた。

 東京・神宮前に、遠方から買いに来る人もいるほど人気の大福がある。表参道から路地を入り、「穏田商店街」の奥にある和菓子店「瑞穂(みずほ)」だ。にぎやかな飲食店やブティックが立ち並ぶ通りだが、瑞穂の純和風な店構えも街並みに不思議と調和している。

 店先から奥をのぞくと、お餅の温かくて優しいにおいが流れてきた。「この街はどんどん姿を変えるけど、この大福は創業から変わらず、ていねいに作っているんですよ」。店主の大橋正文さん(61)が、つきたての餅にあんを詰めながら話してくれた。

 瑞穂の「豆大福」は、大きな特徴があるわけではない。アカエンドウ豆が入った生地でこしあんを包んだだけの、シンプルな豆大福だ。しかし、どこまでも伸びるつきたての柔らかい餅と、それを引き立てるおいしいあんが後を引く。「おいしいあんを作るのは難しいことではありません。難しいのは、手間をかけることです」と大橋さん。
瑞穂

東京都渋谷区神宮前6の8の7 (電)03・3400・5483。営業時間:午前8時30分~売り切れ次第終了(日曜日定休)

■ケーキを見て…

 和菓子の世界に、空前の大ブームを巻き起こした大福がある。1985年に、東京・曙橋の「大角(おおすみ)玉屋」が発売したいちご大福だ。今でこそメジャーな和菓子の一つになったが、考案した社長の大角和平さん(59)は「おもしろ半分で作った大福が、あんなに大ブームになるとは思いませんでしたよ」と振り返る。

 大角玉屋は、もともと豆大福が自慢の和菓子店。しかし、さまざまなお菓子を創作するのが好きな大角さん、ショートケーキを見ているうちに大福にイチゴを入れることを思いついたという。試しに30個作ったところ、すぐに完売。口コミで人気が広まり、気づけば社会現象に。店の外には、連日長蛇の列ができたという。
大角玉屋 本店

東京都新宿区住吉町8の25 (電)03・3351・7735。営業時間:午前9時~午後7時30分

■その土地ならでは

 いちご大福の登場以来、変わり種の大福は多くの店から出ているが、最近ひそかなブームを呼んでいるのは「銀座中条」の「豆乳クリームのあんみつ大福」だ。大福の中には黒蜜風味のあん、その中央には細かく刻んだ寒天と豆乳のクリームが入り、まるであんみつを食べているような味がする。

 銀座中条はそもそも、豆乳で炊いたもち米を使ったおかきの店。2007年、あんみつが誕生した銀座らしいお菓子を、との思いからあんみつ大福が誕生したという。女優の堀北真希さんがテレビ番組内で紹介するなど、このところブームが広まりつつある。
銀座中条

東京都中央区銀座5の6の15 (電)03・3569・2925。営業時間:午前10時30分~午後9時(日曜日は午後8時まで)


最後は、甘さを抑えた「塩大福」の名店へ。「おばあちゃんの原宿」として親しまれる、東京・巣鴨はとげぬき地蔵通りにある「みずの」だ。みずのの塩大福は、1963年に会長の水野三郎さん(74)が「お年寄りでも食べやすい、甘さ控えめの大福はないか」と考え、あんに塩を入れた大福を考案したのが始まり。今では巣鴨の名物として、多くの店で扱うようになった。「どこも少しずつ味が違いますので、食べ比べも楽しいですよ
みずの

東京都豊島区巣鴨3の33の3 (電)03・3910・4652。営業時間:午前9時~午後6時30分(縁日が開かれる4の付く日は午前7時から)


俺の大好きな大福。なんか、全部制覇したくなったなぁ。

                                紫