2月18日土曜日に開催されました、第31回神戸MARE研究会に参加してきましたのでレポートしたいと思います。

神戸MARE研究会は、年に2回開催されていて、神戸に居ながらにして生殖医療の最先端の情報が得られる研究会です。


MARE研究会という名前は、生殖医療に関連する4つの単語、
Menopause 
Andrology 
Reproduction 
Embryology
の頭文字を取ったものだそうです。

また、MAREには、「海」という意味もあって、港町神戸と女性の汐の満ち引きをイメージして命名されたそうです。



今回は2つの興味深い講演を聴くことができました。

1演題目は

「PGT-A:日産婦臨床研究の経験から」

ということでIVF大阪クリニック院長の福田愛作がご講演くださいました。
 

ART(生殖補助医療)の歴史から着床前診断のこれまでの歩み、そして最新のモザイク胚の考え方や、非侵襲的なPGTの現状まで、とても分かりやすく解説していただきました。

 

 


 

いよいよこの4月からはPGT-Aも先進医療として、保険診療に向けての評価も開始される見込みとのことで、保険化が待たれるところです。




続いての2演題目は当院でも診療されている兵庫医科大学医学部産科婦人科学講座主任教授の柴原浩章先生が

「エビデンスに基づくプレコンセプションケア」

というタイトルでご講演されました。

プレコンセプションケアとは、成育医療等基本方針では、

「女性やカップルを対象として、将来の妊娠のための健康管理を促す取組」

と定義されていますが、

もう少しわかりやすく言うと、コンセプション(Conception)は受胎、つまりおなかの中に新しい命をさずかることで、

プレコンセプションケア(Preconception care:PCC)とは、将来の妊娠を考えながら女性やカップルが自分たちの生活や健康に向き合うことです。
 



講演では、カップルそれぞれについて、
体重や栄養、嗜好品、感染症、口腔内ケア、検診など妊娠に向けてどのような影響があるのかということを、エビデンスに基づいて解説されとても勉強になりました。
中でもプレコンセプションケアにおける歯周病のお話は、個人的には今まであまり意識したことがなく新鮮な話題として興味深かったです。


いずれの講演も興味深い内容で、両講演とも1時間を超えるお話でしたが、あっという間に感じてしまうくらい、とても充実した2時間となりました。

 


当院から参加した医師からは質問もさせていただき、活発な意見交換も行われました。

今後の診療にぜひ活かして行ければと思いますウインク

 

 

文責:[不妊コーディネーター部門] 山本 健児 [理事長] 塩谷 雅英

 

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