9月3日に岡山市で開催されました、第8回せとうちART研究会に参加してきましたので、レポートしたいと思います。

 

この研究会は当院でも診療されている兵庫医科大学の柴原浩章教授を代表世話人として、瀬戸内海沿岸の先生方を中心に、各医師、コメディカルの研鑽と情報共有を目的として2019年に発足した研究会です。

第1回は2019年3月に愛媛県の松山市で行われ、年に2回行われています。

 

 

 

今回は、岡山大学教授の中塚幹也先生と、岡山二人クリニックの羽原俊宏先生が世話人となられ岡山での開催となりました。

 

テーマは

「今、大きく変わる『生殖医療』」

不妊症・不育症への保険適用、そしてLGBTQ当事者の生殖医療

 

としてたくさんの講演やシンポジウムがありましたので、いくつかご紹介したいと思います。

 

まずは、この4月より始まった不妊治療の保険適用を振り返り、厚生労働省の方よりお話しがありました。

保険の考え方や、現場からの疑問とそれに対する答えなど、詳しく解説いただき、とても参考になりました。

 

そして、不妊治療の保険化に伴い、生殖医療とは切っても切れない関係である不育症も注目され、着床前遺伝学的検査(PGT)や絨毛染色体検査などの現状をもとに「不育症管理に関する提言2021」の解説や将来の展望などの講演もありました。

 

シンポジウムでは「LGBTQ当事者と生殖医療:生殖医療民法特例法成立を受けて」と題して、お子さんを持つLGBTQ当事者等の団体代表の方や精子バンクの方、この問題に詳しい法律の専門家の方などから、それぞれの立場からの講演とディスカッションがありました。

 

 

 

また、今回は一般演題のポスター発表もあり、基礎研究や臨床研究の成果が発表されていました。

 

今回の研究会は約150名弱の参加があり、大きな学会とはまた違った内容の詰まった会で、質疑応答やディスカッションも盛り上がっていた印象でした。

 

今後まだまだ進化していく生殖医療の最新の動向を知る良い機会になりました。

 

 

さて、次回の第9回は、英ウィメンズクリニックの塩谷雅英理事長が世話人となって来年の3月に開催の予定です。今回と同様、充実した内容になるよう準備を進めていきたいと思います。

 

 

 

文責:[不妊コーディネーター部門] 山本 健児

 

 

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