ご質問
いつも参考にさせて頂いています。
貴院で28歳で第一子は人工授精、31歳で第二子は顕微受精後の融解胚移植で妊娠し、出産しました。
第一子は39週で破水し誘発分娩となりましたが特に異常はありませんでした。
第二子は初期〜20週頃まで絨毛膜下血腫で安静、34週から蛋白陽性で36週に入り重症妊娠高血圧症候群のため緊急帝王切開で2000g台の小さめの赤ちゃんを出産しました。
その際、癒着胎盤で子宮内反も起こしかけて出血多量となり、産後検診では胎盤遺残のため2ヶ月の時に子宮鏡で掻爬手術を受けました。
私自身特に持病はありません。
凍結胚があり、そろそろ3人目を考えていますが、前回の経過が色々壮絶だったので、なかなか踏み出せません。
もちろん年齢的な問題はあるかとは思いますが、やはり高度な不妊治療をすると、私が経験したような妊娠中の合併症のリスクは上昇するものなのでしょうか?
次回も同じような経過を辿るのではないかと不安です。
回答よろしくお願いします。
お答え
いつもハナブロをお読みいただきありがとうございます。
ご質問ありがとうございます。
2回目のお産は大変でしたね。
今お体の調子はいかがでしょうか?
さて、高度生殖補助医療による妊娠では、妊娠高血圧症候群・癒着胎盤の発症リスクは自然妊娠よりもやや高いと報告されています。
また、凍結融解胚移植は新鮮胚移植より、上記合併症のリスクが少し上がるという報告もあります。
当院でまとめたデータでは、ホルモン補充周期での移植は自然排卵周期での移植より絨毛膜下血腫の発生率がわずかに上昇する傾向を認めましたが、その後の転帰に関しては差はみられませんでした。
妊婦の年齢が上がるとともに妊娠合併症の発症リスクも上昇しますが、妊娠高血圧症候群や癒着胎盤既往のある方は、次回妊娠するときに上記合併症既往のない妊婦よりリスクがやや高くなります。
凍結胚をお預かりさせていただいているようですので、ぜひ一度子宮の中の様子を含めご本人の状態を一緒に確認して、安全な妊娠出産になりますよう、ご相談させていただければと考えております。
少し肌寒い日が多くなってきました。皆様はくれぐれもご体調に気を付けてお過ごしください。
文責:[医師部門] 江夏 宜シェン [理事長] 塩谷 雅英
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