9月5日 日曜日に開催しました体外受精オンラインセミナーには多くのみなさまにご参加いただきありがとうございました
また、セミナーの後半にはたくさんのご質問をいただきましたが、時間の関係ですべてにお答えできず申し訳ございませんでした。
そこで、お答えできなかったご質問について、ブログでお答えさせていただきたいと思います。
たくさんのご質問をいただいたので前半、後半と2回に分けてご紹介しています。
今回はその後編です。
Q.○○さん
妊娠初期は流産しやすいと聞きましたが、妊娠後1ヶ月以内に新型コロナワクチンを接種して高熱が出た場合、胎児に影響はあるのでしょうか?
A.コロナ後ワクチンの副反応では一定の割合で発熱が発生します。今年の7月のアメリカの論文で二万人前後の妊婦さんにワクチンを投与した例が発表されています。
その中で、妊娠ごく初期、一か月以内の方は1000人くらい受けておられます。ワクチンの種類はほぼ半分半分、ファイザー製、モデルナ製。その方に発熱したかどうかの細かいコメントはありませんが、発熱は一定の率で発生するとして、初期のワクチン接種のかたと自然妊娠のかたでのその後の妊娠経過や生まれた赤ちゃんの状態は差はなかったとのことですので、発熱があっても心配ないと現在は考えられています。ご安心ください
Q. ○○さん
38歳男性です。精子数がかなり少なく、体外受精をすすめてもらいました。
10月から体外受精を始めたい場合、ワクチン接種をして、高熱が出るかもしれないと考えたら、ワクチン接種のタイミングをずらした方がいいのか、それともそこまで考える必要はないのでしょうか?
A.ワクチンに関しては現在のところ、どれくらい影響があるか正確なデーターはないようです。
ワクチンに限らず体調をくずされたら精子所見は少し悪くなることがあります。実際当院でも、ワクチンの発熱直後の精子検査では若干悪くな方もおられます。ただ、コロナにかかってしまった場合は、ワクチンよりもはるかに大きい影響が予想され、海外でも多数の報告があります。
実際当院でも、ほぼ無精子状態になり半年以上戻っていない方もいらっしゃいます。
その様なリスクも考慮すると、現状ではワクチンは打てる時に打っておかれる方が良いかと思っています。
Q. ○○さん
受精卵を英ウィメンズクリニックで凍結保存後、他県で移植をするとなった場合に、凍結胚を移動させることはできますか?
A.多くの場合は大丈夫です。他県の先生と相談していただき了解がでましたら、当院の培養士と先方の培養士が連絡を取り合います。そのうえで移送の手続きの準備をいたします。
Q. ○○さん
スキンシップは安心感を抱いて、オキシトシンホルモンが働くと、穏やかで愛情に満ちた気持ちになることができると聞いています。そのような効果は女性ホルモンにも良い効果をもたらしますか?採卵時に思ったよりも多くの卵子が採取できたことがあります。
A.幸福になる3つのホルモンといわれるところですね。
ドーパミン、セロトニン、オキシトシンです。今よく言われているのは、整える順番が大切なようです。
まず、セロトニンがでるのは、心と体を安定のときに。オキシトシンがでるのは、ふれあいや愛、絆やコミュニケーションですね、それからドーパミンがでるのは、物事がうまくいったり、希望のものを買ったりしたときなどです。
ドーパミンばかり、すなわち物欲のみ追及してはいけないようです。順番が大切といわれています。
セロトニン⇒オキシトシン⇒ドーパミンの順番がいいようです。
セロトニンを出すためには、睡眠など食事に気をつけた生活を、オキシトシンは、ご指摘の通りでふれあい、ご主人との団欒や手を握ることでも安心感につながります。三つのバランスが大切といわれています。
不妊治療とそれらの三つのホルモンとは関係ありそうですが、まだ証明されていません。
経験上は大切なことで、これらを満たせて幸せ気分が保てれば、赤ちゃんが授かることに近づくのではないかと思います。
多くのご質問をいただきありがとうございました。
ご参考になりましたら幸いです。
文責:[院長] 苔口 昭次 [不妊コーディネーター部門] 山本 健児
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