ぼんじゅーる(おはようございます/フランス語)華僑の嫁です。
みなさん芸術の春ですね(笑)いかがお過ごしですか?
今日は最近芸術ネタが少なかったので「セザンヌ」について書きたいと思います。
先日参加した「セザンヌ」展特別講演会(セザンヌのアトエ館長 ミッシェル・フレッセ氏の講演)
のレポートです。それでは早速はじまり×はじまり。
美術展情報「セザンヌ パリとプロバンス(国立新美術館)」----
2012 3/28(水)~6/11(月)
当日券 1500円 上記のパンフレットに100円割引券がついています。
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華僑の嫁はイギリスに行ったときに、セザンヌが日本に来ていて入れ違ったことがあります。
今度は六本木で会いたいと思います
ちょっとレポート前に今回の見どころをご紹介-----------
1)美術展(国立新美術館)の中に「セザンヌのアトリエ」が再現
2)22点セザンヌのアトリエから借りています(油彩&水彩)
※1936年のロンドンでの開催を最後にフランスから出たことのない作品。
今回のセザンヌ展は8年越しの企画(通常大きな展覧会は5年位かかる)。
セザンヌの作品は点数が少なく、どこの美術館でもメインに飾られているの
なかなか貸してくれないとのことです。(主催者日経さんのお話)
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8年越しの企画ですかすごいですね
華僑の嫁は8年の間に「東京→大阪→上海→名古屋→マカオ→神奈川→東京」
に移り住んでいるのでものすごい年月を感じます。
セザンヌは山歩きが大好き
セザンヌは若いころたくさん山歩きをした。
彼は若いころエミールゾラ(友人)と一緒に「この山を極めよう」登った。
あらゆる小道を熟知している。
87点のサントヴィクトワール山を描いている。
セザンヌのレ・ローヴのアトリエ
サントヴィクトワールの山が一望できる。ヴィクトワールは勝利の意味。
聖なる山、巡礼の聖地としてあがめられていた山です。
1901年11月16日にセザンヌ自らが土地を2000フランで購入してアトリエをたてました。
オリーブの木、いちじくの木があるステキな土地です
「アトリエ用の買った土地に、アトリエ用の家を建てることになりました。」
セザンヌがシャルルカモアに宛てた手紙より
図面まで自ら書いちゃうくらいの気合を入れていました。
1902年に10か月かかってアトリエが完成しました
セザンヌのアトリエ最初に訪れたのは?
哲学者ジョルヴォレリー。
アトリエは天井が高く、ガランとしている。窓にはオリーブの木。
そして2つの絵
○若い裸婦
身体は白い、濃い青、満月の月の光で照らされている。大水浴の絵の1つ。
○農夫の顔の絵
顔は黄色く、瞳はぐんじょう色、密漁でもしそうな感じです。
(ワシントンナショナルギャラリー所蔵/今回展示あり)
水彩画が無造作にほうり投げられている。
青りんごの様な縞模様のついた空、オブジェ、テーブルもあり、ソファーもあり。
数少ない装飾家具。
オブジェは
○しょうがを入れる壺
○オリーブを入れるかめ
○皿、グラス、ラムのビン
○小さなキューピッド など。
セザンヌにとってオブジェたちは魂のあるもの
生気がないオブジェではない。
活き活きとしたものを感じる。
砂糖壺1つをとってもそこに魂があり毎日うつろいゆく。
時にはオブジェのご機嫌取りをしてあげないとね。
コップ、お皿、オブジェが内緒話をしている。
お花はあきらめたよ。だってすぐに枯れてしまうからね
でも果物は変わらない、果物はポートレイトを描くと喜んでくれる。
オブジェたちはお互いにお互いの間に入り込む。
ゆっくりゆっくりとお互いに光をなげかける。
言葉を自然に人間がまるで話をしているように。
セザンヌにはオブジェや果物の内緒話が聞こえたんですね。
セザンヌの作品のオブジェや果物が生き生きしていて、
魂がある印象を受ける理由がわかりました
このお話を聞いて再現されたアトリエを見に行きたくなりました
セザンヌと同じ気持ちになれる気がします。
まだまだセザンヌのアトエ館長 ミッシェル・フレッセ氏のステキな講演は続くのですが、
ちょっと今日も長くなってしまったのでまた別の機会にお届けします。
それでは今日はこの辺で、メルシー(ありがとう/フランス語)
華僑の嫁でした。
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