先週の土曜日の、中居君司会の番組、見ました?

こちらのブログで有名な乳癌無治療の方が、出演されてましたね。

私もその方のブログを読んでいるので、興味津々で見ました。

自分も一時期無治療という選択をしたから。


その方は、「最期まで、元気で逝きたい」から、無治療を選択したとおっしゃってた。

病気がわかった時は、もう末期で、余命宣告もされていた…だからの決断だったのだろうと思う。

でも、無治療もひとつの選択肢だ、とか、無治療でいることが潔くて凄い、みたいな感想を見ている人が持ってしまうのはどうなんだろう。

手術、抗がん剤、放射線の3大治療は、確かに負担がかかるし、辛い治療だ。でも、症状が緩和されたり、延命できる可能性が高い。


無治療を選択しても、症状は進むし、痛みが出てきたりしたら、精神的にかなりきついと思う。


まだがんになっていない人が、この番組を観て、「がんになっても、自分は無治療で」と思ったとしたら、ちょっと恐ろしいな、と思う。


その方のブログのコメント欄には、その方の決断を賞賛する声が沢山寄せられていた。


でも、治療が嫌で、無治療を選択したのに、賞賛されるって変じゃない?


酷い言い方だけど、治療から「逃げた」訳だよね。


自分の昔見たがん患者さんたちの闘病の様子を見て、「ああはなりたくない」 って思ったって。


今の乳癌治療はその頃よりも進んでるのに、そのことは放送で取り上げてなかったのもフェアじゃないと思う。


賞賛されるべきは、「無治療」の人ではなくて、「治療」を頑張ってるひとなんじゃないのかな?

一時期、「無治療」だった私は、そう思って、何だか釈然としなかったんです。