先月の鎌倉禅研究会での特別例会講演は金沢文庫の西岡先生による”鎌倉時代の文化をになった金沢文庫”でした。


金沢文庫の歴史、隣接する称名寺との関係。。。。。まさに中世、鎌倉時代全盛の日本文化を作り上げた北条氏の歴史を学ぶいい機会でしたが、その歴史の場所がこんなに近くにあるなんて驚きました。


カーナビに”神奈川県立金沢文庫”と入力すると、何と我が家から16Km、35分の所要時間と出ました。

直ぐに車を走らせました。京浜急行金沢文庫駅の裏手、金沢山(当時はキンタクサンとよばれ、高さは80mくらい)の麓の住宅街の真ん中に、鎌倉時代とは全く似合わない近代的な博物館の建物がありました。


現在は特別企画展として『法華経の世界』を開催中。入場料は65歳以上のシニアで何と¥100!!!

思わず受付で”何妙法蓮華経”を唱えました。


奥ちゃんの幸せ一家   奥ちゃんの幸せ一家

歴代の北条一族の系図とその時々の支配下にあった地域が良くわかります。」

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全て国宝のコピーですが、北条一族(金沢北条氏)全盛時の執政の姿が残っています。

本物は何処に???調べてみます。

金沢文庫は鎌倉時代の北条氏によって集められた、仏教仏典、経典、古文書、書物の図書館であり、

鎌倉幕府、北条氏の滅亡とともに称名寺に移されたものと思われる。二万点以上に上る古文書が保存されているが、仏像、絵画等の一般受けするものは少ない為訪問者も限られるようです。


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隣接する称名寺(と言っても、小さい尾根を抜けるトンネルで繋がっている)の本堂に現存する弥勒菩薩立像の復元像です。復元像の裏側に、半分位が剥がれ落ちた現在の姿の写真が展示されています。

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観音菩薩立像。

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阿弥陀如来坐像。

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金沢文庫で開催中の”法華経の世界”展示品を見物の後、称名寺に向かいました。

称名寺惣門(赤門)です。ここから50mほどの桜並木の参道が続き、参道の両側には小さいお店と一般の

民家が並んでいます。

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山道の正面には、両側に立派な金剛力士が構えている山門(仁王門)がありその奥には、浄土式庭園の阿字ヶ池が広がっています。

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阿字が池の真ん中を渡っている太鼓橋の正面が本堂『金堂』、その右に釈迦堂があります。

鎌倉時代の北条氏全盛の時の様子が偲ばれる素晴らしいお寺です。


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中世鎌倉時代には称名寺と鎌倉文庫を繋ぐトンネルがあり、現在は崩れ落ちて危険なため閉鎖され
ていますが、その代わりすぐ横に立派なトンネルが出来ています。

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境内の片隅にある今にも崩れそうな五重の塔頭ですが、北条顕時、金沢貞顕のお墓です。

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称名寺の案内に裏山の金沢山(キンタクサン)の頂上まで15分と書いてあったので、登ってみました。

頂上は眺望が開けた広い公園になっていて、金沢八景公園が眼下に、遠くに猿島が望めました。


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登山道の途中にある石仏群(かなり新しいもの)と慈母観音像が並んでいました。



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今度は桜の季節にもう一度行ってみます。山道の両側の桜ソメイヨシノが綺麗でしょう。