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「魔法の国」から力を与えられ、日々人助けに勤しむ魔法少女たち。そんな彼女たちに、見知らぬ差出人から『魔法少女育成計画』という名前のゲームへの招待状が届く。先に進むたびに大きな自己犠牲を要求する、理不尽なゲームに囚われた16人の魔法少女は、自分が生き残るために策を巡らせ始める……。話題のマジカルサスペンスバトル『魔法少女育成計画』に続編が登場!新たな魔法少女たちの生き様に刮目せよ!
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前・後編の前篇。いやあ、今回も手に汗握る素晴らしい展開でした。誰が死に、誰が生き残るのか。前回同様先の読めない命懸けのサバイバルゲーム、気付けばすっかり引き込まれていた。
各々活動していた16人の魔法少女の元に突如、ソーシャルゲーム『魔法少女育成計画』スタートのメールが届く。そして次の瞬間、それぞれが荒野に飛ばされゲームは始まる。
ゲームでのダメージは現実にフィードバックしない、本当にそうなら良かったのにね……
今回はゲームはRPG風。最大四人までのパーティを組み、エリアを解放しながら先へと進んでいく形となっている。道中現れる骸骨を初めとした敵を倒せばマジカルキャンディーが手に入り、キャンディーは=資金、つまりはショップで商品を買うのに必要となる。
マジカル・デイジーの死から歯車は徐々に狂い出す。プフレのパーティに所属していたマスクド・ワンダーが殺され所持品が全て奪われた。魔法少女達全員が集まった場にて、犯人探しのための確認に協力して欲しいと皆に頼むプフレ。皆が渋々ながら協力に応じたものの、一名それに応じない者がいた。それどころか、侍の魔法少女はプフレに対し攻撃をしかけてきて……?
現実世界での彼女達の姿、魔法少女になった経緯や背景なども描かれているおかげで登場人物も理解しやすかった。一人一つ使える特殊な魔法は相変わらず個性的で面白い。
プフレ(人小路庚江)とシャドウゲール(魚山護)。人小路家に仕えるのがしきたりであるから当たり前だと庚江にそばに付き添う護。しかし護は庚江に忠誠心があるわけでもなく、彼女をどこか冷めた目で見てもいる。そのなんとも言えない関係性が面白いなーと。この二人が後半のゲームでもキーになるのではないかしら。
また、ゲーム内で能力を使えない探偵の魔法少女ディティック・ベルが、現実世界にて自身の能力を活用し情報を収集することで、ゲームを有利に進めようとしているのはうまいなぁと思った。ペチカとかもそうだけど、本作は非戦闘系キャラクターも重要な働きをするから目が離せないのよね。
音楽家なる人物を求め広場にて大暴れした侍の魔法少女アカネ。アカネに斬られその後行方をくらましたジェノサイ子。両名の思惑とは? また、魔法少女達は地底エリアのボス・グレートドラゴンを倒すことが出来るのか? 二人を殺した犯人が使った手口も気になるからそこら辺も含め期待してます。
後編も買っとけば良かった続き気になってやばい……! ゲームは好きだけど作中のデスゲームには絶対参加したくない。だって死ぬの怖いし(真顔)